子どもが指を口に運び、爪を噛んでいる姿を見ると、「愛情が足りないのかな？」「何かストレスがあるの？」と心配になりますよね。爪の健康も気になりますが、無理にやめさせようと叱ってしまうのは逆効果かもしれません。
この記事では、幼児の爪噛みの原因を解説し、ママが安心して取り組める愛情に基づいた治し方を3つご紹介します。
なぜ？幼児の爪噛みに隠された3つのサイン
幼児の爪噛みは、単なる「悪い癖」ではありません。言葉でうまく表現できない、お子さんからの精一杯のサインかもしれないのです。その背景にある気持ちを理解することが、解決への第一歩です。
ここでは、幼児の爪噛みに隠された3つのサインを解説します。
ママの気を引きたい気持ち
下の子が生まれたり、ママがお仕事を始めたりするなど、環境の変化でお子さんが寂しさを感じているときに、爪噛みが癖として現れる場合があります。これは「もっと私を見てほしい」「かまってほしい」という愛情確認の行動の1つです。
子どもは、ママが自分に関心を示してくれると期待して、無意識に気を引く行動をとってしまう場合があります。叱られるとしても、ママの関心が引けたと学習してしまう場合があるため、注意しなければなりません。
不安や緊張を和らげる自己防衛
新しい環境（保育園など）に馴染めなかったり、何かを強く叱られたりした経験から、お子さんが不安や緊張を抱えている場合もあります。大人が緊張すると貧乏ゆすりをするように、子どもは爪を噛んで、自分の気持ちを落ち着かせようとします。
これは、自分の心を守るための精一杯の自己防衛です。ただ、お子さん自身も、なぜ爪を噛むのか分かっていないケースがほとんどです。
なお、爪噛みをする心理的な原因については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
指先の感覚を楽しむ探索行動
幼児期は、あらゆるものに興味を持ち、触ったり口に入れたりして確かめる「探索行動」が活発な時期です。爪もその対象の1つで、指先の硬さや歯で噛んだ時の感覚を楽しんでいるだけの場合もあります。
とくに、ストレスや不安の要因が見当たらない場合は、発達段階における自然な行動と捉えられます。この場合は、成長とともに関心がほかに移り、自然に治まっていく場合が多いです。
爪噛みが幼児に与える2つの身体的リスク
子どもの心のサインだと分かっても、やはり身体への影響は心配ですよね。爪噛みが引き起こす可能性のある、代表的な2つのリスクについて知っておきましょう。
ここでは、爪噛みが幼児に与える2つの身体的リスクを解説します。
指先のトラブルと感染症
爪を噛み続けると、深爪になったり、爪の周りの皮膚を傷つけて出血したりする場合があります。幼児の手はさまざまなものを触るため、その傷口から細菌が入り、赤く腫れて痛む「ひょう疽（そ）」などの感染症を引き起こすリスクが高いです。
また、手についた細菌やウイルスが口から体内に入り、風邪などの原因になるとも考えられます。
歯並びへの長期的な影響
幼児期は、顎や歯が成長する非常に大切な時期です。この時期に爪を噛む癖が長く続くと、特定の歯に継続的に圧力がかかり、将来の歯並びに影響を与える可能性がゼロではありません。
とくに、前歯で噛む癖は、出っ歯の原因になるとも指摘されています。すぐに影響が出るわけではありませんが、長期的なリスクとして頭の片隅に置いておけば、早めの対策への意識が高まります。
😥「歯並びにまで影響が…！？大切な我が子の将来を考えると、心配で胸が苦しくなりますよね…。」でも、大丈夫です。ママの愛情を伝えながら、子どもが自分で「あっ！」と気づくきっかけを作ってあげられる、優しいアイテムがあるんです✨
子どもの心を満たす、爪噛み卒業のための3つのステップ
爪噛みは無理にやめさせるのではなく、お子さんの心を愛情で満たしてあげることが、自然な「爪噛み卒業」への近道です。この行動の背景には、言葉にできないお子さんなりの気持ちが隠れています。
ここでは、その気持ちに寄り添い、安心感を与えるための具体的な3つのステップをご紹介します。日々の生活のなかですぐに実践できるものばかりですので、ぜひ一緒に見ていきましょう。
ステップ1. スキンシップで安心感を伝える
まず何よりも、お子さんが安心できる環境作りが大切です。意識的に抱きしめる時間を作ったり、膝の上で絵本を読んであげたりと、肌と肌が触れ合うスキンシップを増やしてみましょう。
「大好きだよ」という言葉は、お子さんの心の栄養になります。ママからの愛情を実感すると、不安が和らぎ、爪を噛む必要がなくなるケースが非常に多いです。
ステップ2. 指先を使う遊びへの誘導
手持ち無沙汰で爪を噛んでしまうお子さんには、指先を使う遊びに誘ってあげるのが効果的です。粘土遊び、お絵かき、シール貼り、ブロックなど、両手を使う遊びに集中している間は、爪を噛むのを自然と忘れる傾向にあります。
ここでのポイントは、ママも一緒に楽しむ点です。「上手にできたね！」と褒めてあげると、お子さんの自己肯定感も育まれ、爪を噛む以外の楽しいことに意識が向くようになります。
ステップ3. 「ダメ」の代わりに気持ちを受け止める声かけ
爪を噛んでいるのを見つけた場合は、「ダメでしょ！」と反射的に言ってしまう気持ちを抑えて、気持ちを受け止める声かけを試してみてください。
「何か嫌なことがあったのかな？」「退屈になっちゃった？」など、お子さんの気持ちを代弁してあげましょう。そして「代わりに手を繋ごうか」と優しく手を握ってあげてください。
行動を否定されるのではなく、気持ちを理解してもらえたと感じると、子どもも安心できるはずです。
毎日のスキンシップや声かけ、本当に素晴らしいです😊でも、ママが一人で頑張りすぎて疲れてしまう前に…💡心のケアと両立できる「お助けアイテム」を頼るのも、子育ての大切な知恵ですよ。
なお、爪噛みを物理的にやめさせる方法については、こちらの記事でご紹介しています。
爪噛み 治し方でよくある3つの質問
最後に、幼児の爪噛みに関してママさんたちが抱きやすい質問にお答えします。
質問1. 下の子が生まれるタイミングと爪噛みは関係ありますか？
下のお子さんが生まれると、どうしてもママは赤ちゃんのお世話で忙しくなり、上の子は「ママを取られた」と感じて寂しさやストレスを抱えがちです。これは「赤ちゃん返り」の一種で、ママの気を引く行動として爪噛みが始まる場合があります。
意識的に上の子と二人きりの時間を作り、「あなたも大切だよ」というメッセージを伝えてあげることが大切です。
質問2. 市販の苦いマニキュアは幼児に使っても大丈夫ですか？
スキンシップや遊びへの誘導など、色々試してもなかなか癖が治らないと、ママも本当に疲れてしまいますよね。そんなときに、多くの方が試しやすい方法として活用しているのが、爪噛み防止用マニキュアです。
これは罰を与えるためのものではなく、お子さんが無意識に指を口に運んだ時に、「あっ」と自分で気づくのを補助する、優しい「きっかけ作り」のアイテムだと捉えてみてください。
幼児向けに作られた商品は、口に入っても安全な植物由来の苦味成分でできているものがほとんどです。心のケアと並行して、便利なアイテムを上手に頼るのも、子育ての大切な知恵の一つです。
なお、おすすめの爪噛み防止マニキュアについては、こちらで詳しくご紹介しています。
質問3. 病院を受診した方がいい目安は？
多くの爪噛みは成長とともに自然に治まりますが、指先から出血したり、化膿して痛がったりしている場合は、すぐに「小児科」か「皮膚科」を受診してください。
また、爪噛み以外にも、お友達を叩いてしまう、極端に親から離れられないなど、ほかの情緒的な問題が複数見られる場合は、かかりつけの小児科医や地域の子育て支援センター、児童精神科などに相談するのも選択肢の1つです。
まとめ
幼児の爪噛みを治すためには、お子さんからの「もっと私を見て」というサインをキャッチし、愛情と安心感で心を満たしてあげることが何より大切です。
今回ご紹介した、スキンシップを増やしたり、指先を使う遊びに誘ったりする方法を、ぜひ試してみてください。ママが焦らずどっしりと構えている姿が、お子さんの一番の安心材料になりますよ。
この記事でお伝えした愛情あふれるケア、ぜひ今日から試してみてくださいね😊そして、ママが一人で頑張りすぎて疲れてしまわないように…。心のケアと両立できる「お守りアイテム」があることも、ぜひ覚えておいてください👍
