「うちの子、爪を噛む癖で指先がいつもボロボロ…」「爪だけじゃなく、歯並びにも影響が出ないか心配…」お子さんの爪噛みを見て、その癖が健康におよぼす影響を心配している保護者の方は多くいらっしゃいます。
爪噛みは、単なる癖で済まない場合もあり、お子さんの身体に直接的なダメージを与えてしまう可能性があります。この記事では、爪噛みが引き起こす具体的な身体への悪影響と、叱らずに実践できる物理的な対策に焦点を当てて詳しく解説します。
子どもの心の問題に配慮しつつも、まずは体を守るための具体的な行動からはじめてみてください。
子どもの爪噛みが引き起こす3つの身体的リスク
爪を噛む癖を放置すると、見た目の問題だけでなく、お子さんの体にさまざまな悪影響が及ぶ可能性があります。どのようなリスクがあるのかを具体的に知ると、対策の重要性がより明確になります。
ここでは、爪噛みが子どもに与える主な3つの身体的リスクを解説します。
爪や指先の皮膚トラブル
継続的に爪を噛むと、爪が深くえぐれて変形したり、ささくれを無理に剥がして出血したりする場合があります。この傷口から細菌が侵入すると、指先が赤く腫れて化膿する「ひょう疽(そ)」という皮膚感染症を引き起こす可能性が高まります。
指先は常に物に触れるため、一度炎症が起きると治りにくく、痛みを伴うケースも少なくありません。指先の健康を守るためにも、早めの対策が不可欠です。
歯並びや顎への悪影響
成長期の子どもが強い力で爪を噛み続けると、歯や顎の発達に影響を及ぼす場合があります。とくに、前歯で爪を噛む癖は、歯を前方へ押し出す力をかけ続けます。
このため、出っ歯(上顎前突)や噛み合わせの悪化につながるケースがゼロではありません。また、不自然な顎の動きは顎関節に負担をかけ、顎関節症につながるおそれもあります。
細菌やウイルスによる感染症
私たちの手には、目に見えない無数の細菌やウイルスが付着しています。爪を噛む行為は、これらの病原体を直接口から体内へ取り込む行為にほかなりません。その結果、風邪やインフルエンザ、胃腸炎といったさまざまな感染症にかかるリスクを高めます。
とくに、集団生活を送る保育園や学校では感染が広がりやすいため、衛生的な観点からも爪噛みは避けたい習慣です。
「うちの子も、もしかしたら…😥」具体的なリスクを知って、とても心配になりましたよね。でも、大丈夫です。すぐにはじめられる効果的な対策があります。手遅れになる前に、まずは子どもの大切な指先を守ることから始めてみませんか?
【脱・爪噛み】叱らずに実践できる3つの物理的対策
爪噛みという「行動」そのものをやめさせるには、精神的なアプローチだけでなく、物理的にできなくするための工夫が有効です。ここでは、お子さんの気持ちに寄り添いながら実践できる具体的な対策を3つのステップでご紹介します。
ステップ1:爪を噛みにくくする環境を整える
まず、爪を噛む行為自体を物理的にしにくくしましょう。
- 爪を短く切る
爪を常に短く切り、やすりで滑らかに整える。噛める部分をなくすと、爪を口に持っていく回数を減らす効果が期待できる - 保湿ケアをする
指先の乾燥によるささくれも、爪噛みを誘発する一因となる。こまめに保湿クリームを塗り、「爪を大切にしようね」と声かけをしながらケアをすると、爪をいたわる意識が芽生えやすい
ステップ2:指先を使う別の行動へ誘導する
爪を噛んでしまいそうなタイミングで、ほかの楽しい行動に意識を向けさせるのも有効な手段です。手持ち無沙汰になりがちなテレビの視聴中や移動中などは、指先を使うおもちゃを渡してみましょう。
ブロックや粘土、折り紙、お絵かきなど、両手を使う遊びは物理的に爪を噛むのを防ぎます。不安なときに握るためのぬいぐるみやハンドスピナーなどもおすすめです。
ステップ3:爪噛み防止グッズを試す
家庭での対策で改善しない場合は、市販の爪噛み防止グッズの利用も選択肢の1つです。指に塗ると苦い味がする専用のマニキュアは、無意識に口へ運んだ指に不快な味を感じさせ、爪を噛んでいると気づくきっかけになります。
ただし、あくまで補助的な対策として、お子さんの様子を見ながら慎重に使いましょう。
色々試してみるのも大切ですが、もっと手軽で確実な方法があったら嬉しいですよね😊「塗るだけ」という簡単なステップで、爪噛みの連鎖を断ち切るきっかけを作ってくれるのが専用マニキュアの強みです。多くのママが選んでいる人気アイテムを、ぜひチェックしてみてください👍
なお、おすすめの爪噛み防止マニキュアはこちらの記事でもご紹介しています。
爪噛みの背景にある「心の問題」が気になったら
この記事では物理的なリスクと対策を中心に解説しましたが、爪噛みの根本的な原因には、子どもの心理的なストレスや不安が隠れているケースも多くあります。
物理的な対策と並行して、お子さんとのスキンシップの時間を増やしたり、話をじっくり聞いたりするなど、心のケアも意識してあげましょう。
なお、子どもが爪噛みをする心理的な原因は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
まとめ
子どものひどい爪噛みは、指先のけがや感染症、歯並びの悪化など、さまざまな身体的リスクを伴うため、決して軽視できません。感情的に叱るのではなく、まずは爪を短く切ったり、指先を使う遊びに誘ったりといった物理的な対策から始めてみましょう。
もし、指先の化膿や爪の変形、歯並びへの影響など、具体的な症状が見られる場合は、ためらわずに皮膚科や歯科などの専門機関へ相談してください。お子さんの健やかな成長を守るためにも、具体的に行動していきましょう。
お子さんの爪噛み、今日から本気で向き合ってみませんか? 悩んでいる間にも、指先の状態は悪化してしまうかもしれません…。未来のお子さんのキレイな指と歯並びのために、今できる最善の一歩を踏み出しましょう!