フルタイムで子育てをしている人は多く、さまざまなメリットやデメリットを抱えながら家族のために家計を支えています。時にはフルタイムの子育てに後悔することもあるかもしれませんが、後悔しないためのポイントを押さえて、子どもとの関わりを充実させることが大切です。
本記事では、共働きで子育てしているワ―ママの割合やフルタイムで子育てするメリット・デメリット、フルタイムの子育てに疲れたと感じる瞬間について解説しています。また、フルタイムの子育てで後悔しないためのポイントについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
共働きで子育てしているワ―ママは多い?
2022年の「令和4年度男女共同参画社会の形成の状況」によると、日本における共働き世帯が1,191万世帯にも上り、夫婦の約7割が共働きであることが示されています。2001年から2022年までの約21年間で共働き世帯は約1.5倍に増加しており、この傾向は顕著です。
この背景には、世帯年収の減少や労働意識の変化、労働制度の拡充などが要因として存在しており、今後も共働き世帯は増加する可能性が高いです。
なお、共働きの子育てで心がけたいことについて、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:共働きの子育てで心がけたい7つこと|共働きの子育てが大変な理由や夫婦円満のコツをご紹介! | こそだて+
参考:新たな生活様式・働き方を全ての人の活躍につなげるために~職業観・家庭観が大きく変化する中、 「令和モデル」の実現に向けて
フルタイム勤務の場合のスケジュール例
育児休暇中に仕事の復帰を考える場合、フルタイム勤務への不安を感じる方は少なくありません。とくに、時間のやりくりについて気になる方は非常に多いです。
ここでは、保育園に通う子どもがいるご家庭の1日のスケジュールをご紹介します。どのようなスケジュールで時間を使っているのか想像してみてください。
06:00 起床・身支度・洗濯機を回す
06:30 朝食準備・夫婦のお弁当作り・子どもを起こす
07:00 洗濯物を干す・朝食
08:00 子どもを保育園に送り、会社に出勤する
09:00 就業開始
17:00 退勤
17:30 子どものお迎え・買い物
18:00 洗濯物の取り込み・夕飯の準備
19:00 夕飯
20:00 後片付け・入浴
21:00 子どもの寝かしつけ・翌日の保育園の準備
22:00 就寝
ご家庭によっては、子どもを寝かしつけた後に、洗濯機を回しているご家庭もあります。また、起床時間を早め、帰宅後のスケジュールに余裕を持たせている方も多いです。ぜひ、このスケジュールを参考に、フルタイム勤務の場合のスケジュールについてシミュレーションしてみてください。
フルタイムで子育てするメリット
次に、フルタイムで子育てするメリットについて解説します。
- 経済的に余裕ができる
- 気分転換につながる
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.経済的に余裕ができる
時短勤務とは異なり、フルタイムでは基本給が保証されるため、家計の安定につながります。経済的な余裕ができれば、子どもの習い事や家族での旅行、自分へのご褒美に活用することも可能です。
また、夫婦共にフルタイムで勤務している場合、どちらかの収入に依存しないで済むため、家計への貢献度が高まり、万が一の事態にも対応できる精神的な余裕が生まれます。
2.気分転換につながる
仕事モードに役割を切り替えることで、一時的に家事や子育てから解放され、自己実現の場を持つことが可能です。仕事を通じて得られる達成感や同僚との交流は、精神的な満足感を高めます。
とくに、仕事内容が自分に合っている場合や職場の環境が良好であれば、その効果はさらに大きいです。また、仕事から帰ると離れていた時間があるため、子どもの存在がより一層かけがえのないものとして感じられ、家族との時間が以前にも増して愛おしくなります。
フルタイムで子育てするデメリット
次に、フルタイムで子育てするデメリットについても確認しておきましょう。
- 子育てと仕事の両立が難しい
- 子どもと過ごせる時間が少ない
それぞれについて解説します。
1.子育てと仕事の両立が難しい
子育てと仕事の両立に悩んでいる親御さんは少なくありません。とくに、夫婦共にフルタイムで働いているご家庭では、朝早くから夜遅くまで業務に追われ、家族と過ごす貴重な時間が削られがちです。
仕事や子育て、家事などの適切なバランスを保つことは容易ではないため、常に時間との戦いを強いられます。また、仕事によるストレスが家庭内に悪影響をおよぼすケースもあり、親子や夫婦の関係に負担をかける可能性もゼロではありません。
さらに、十分な子育ての時間が確保できないことは、親にとって大きな心理的ストレスとなります。このような状況では、夫婦で協力し合う姿勢や周囲へ積極的に援助を求める姿勢が大切です。
なお、子育ての大変さを乗り切るポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:子育ての大変さがわかる7つの具体例|大変さを乗り切るためのポイントをご紹介します! | こそだて+
2.子どもと過ごせる時間が少ない
仕事のために家を空ける時間が長くなると、子どもと触れ合う機会が減り、親子間の絆を強める時間も限られてしまいます。また、経済的な理由からフルタイム勤務を選択せざるを得ないケースも多く、子どもとの時間を優先するのが難しい家庭も少なくありません。
このような状況は、子どもの成長過程で貴重な瞬間を見逃してしまいかねないため、後になって大きく後悔する可能性があります。また、子どもと共に過ごす時間は、子どもの成長において欠かせない親の愛情や安心感を与えてあげられる時間です。
これらの時間が不足すると、子どもの心に影響をおよぼす可能性もあるため、仕事と家庭生活のバランスをどのように取るかは、親にとって重要な課題といえます。
フルタイムの子育てに疲れたと感じる3つの瞬間
次に、フルタイムの子育てに疲れたと感じる瞬間をご紹介します。
- 一日中忙しくて余裕がない
- すべてが中途半端でストレスを感じる
- 自分の時間がなくて息抜きできない
それぞれについて詳しくみていきましょう。
一日中忙しくて余裕がない
朝は走るように家事をこなし、子どもを保育園に送り出した後、仕事を終えてからは大急ぎでお迎えに行かなければなりません。帰宅後は買い物に行く余裕もなく、家事と育児に取りかかる必要があります。
パートナーが定時で帰宅し、家事などを分担できる家庭もありますが、ワンオペ育児の場合は、すべての責任がママに重くのしかかります。さらに、仕事の残りを家で片付けたり、夜中に子どもに起こされたりしても、翌日もまた仕事に行かなければなりません。
このような忙しさでは、精神的な余裕が奪われ、子どもに「はやく〇〇して」と急かしてしまいがちになります。仕事や家事、子育てと多くのタスクを抱えた状態では、余裕がなくなってしまうのも無理はありません。
すべてが中途半端でストレスを感じる
毎日が忙しく、自分のスキルアップや子どもの教育にまで手を回すのが難しくなり、家事が疎かになるのはよくあるケースです。朝早く起きて家事をこなす工夫をしても、すべてが中途半端に感じ、成果が見えないというイライラと焦燥感を抱える方も少なくありません。
「こんなにがんばっているのに、こんなはずじゃなかったのに」と自分を責めてしまうかもしれませんが、家事と子育て、そして仕事のバランスを取るのは非常に難しいことです。自分自身を責めるのではなく、よくがんばったと自分を褒めたり、「まあ、いいか」と肩の力を抜いたりしてみてください。
自分の時間がなくて息抜きできない
仕事と家庭の両立は時間の制約が多く、自由な時間がほとんどなくなります。忙しいなかで、自分だけの時間を確保するのは、まるで贅沢な夢のように感じられるかもしれません。
また、休日も家族のための時間や買い物などで忙しく、自分のためだけの時間をつくるのはほぼ不可能に近い状態です。トイレでのひとときすら、子どもからの要求に割かれる場合があり、完全に1人の時間を持つことができない現実は、大きなストレスの原因となります。
このような状況で、自分だけの時間を確保するには、パートナーや家族の協力が欠かせません。ストレスを抱える前に周囲に相談し、自分だけの時間を少しでも設けるようにしてみてください。
フルタイムの子育てで後悔しない3つのポイント
最後に、フルタイムの子育てで後悔しないポイントを解説します。
- 子どもの成長を記録する
- 子どもと過ごす密度を大切にする
- 夫婦で家事と育児を分担する
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.子どもの成長を記録する
フルタイムの子育てで後悔しないためには、子どもの成長の記録を写真や動画で残しておくのがおすすめです。子どもの行事や日常のおもしろいできごと、可愛らしい瞬間を写真やビデオで記録しておきましょう。
子どもを撮影している時間は親子で触れ合う大切な時間でもあり、これらの記録を後で振り返ると、家族の絆を強める素晴らしい手段となります。
2.子どもと過ごす密度を大切にする
子どもと過ごせる時間が限られているからこそ、共に過ごす密度を大切にしましょう。忙しいなかでも、時間をどのように活用するかで「時間の密度」が変わります。「子どもとどのように関わるか」を考えて、価値のある瞬間を生み出すことが大切です。
たとえば、交換日記や手紙の交換など、ちょっとした工夫によっても子どもと接する時間の密度は変わります。また、寝る前の読み聞かせや一緒にお風呂に入る時間など、何気ない日常もかけがえのない思い出になるはずです。
3.夫婦で家事と育児を分担する
育児や家事の負担を一方に偏らせず、お互いにサポートし合うことで、仕事と家庭生活の両立がスムーズになります。朝の忙しい時間には一方が子どもの準備を担当し、もう一方が朝食の準備をするなどの役割を分担しましょう。
このような協力体制を築くには、定期的なコミュニケーションが不可欠で、お互いの期待や希望を共有し、調整し合うことが大切です。また、日ごろの感謝の気持ちをこまめに伝え、お互いに励まし合うことで、協力体制を強化できます。
フルタイム勤務と子育てを両立させるためのコツは3つ
最後に、フルタイム勤務と子育てを両立させるためのコツについてご紹介します。
- スケジュールにゆとりをもたせる
- 家電製品を駆使して時間を短縮する
- 周囲のサポートを得る
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
1.スケジュールにゆとりをもたせる
育児休暇から職場への復帰を検討する際に、育児と仕事の両立に不安を感じる方も少なくありません。このような場合は無理をせず、スケジュールに余裕を持たせる工夫を考えてみてください。
職場に事情を説明し、柔軟な働き方を検討するのも1つの方法です。また、家事の負担を減らすために、家事代行サービスの利用やベビーシッターを利用すれば、育児に集中できる時間を作ることができます。
自分一人で抱え込まず、外部のサポートの活用も検討してみてください。
2.家電製品を駆使して時間を短縮する
忙しい毎日を少しでも楽にするためには、家事を効率化できる家電をうまく活用するのがポイントです。たとえば、料理は電子レンジ調理を取り入れれば、時間を節約できます。
また、乾燥機付き洗濯機やロボット掃除機などを利用すれば、洗濯や掃除にかける時間も大幅に減らせます。これらの家電を駆使して、家事にかける時間を削減すれば、その分を育児や自分のための時間に回すことも可能です。家事の負担を軽減して、余裕のある生活を目指しましょう。
なお、【HOBOT】 の全自動窓掃除ロボットは、スイッチ1つで窓掃除ができるため、共働きで忙しいご家庭にもピッタリです。また、窓についた花粉や黄砂も清掃でき、雑巾や脚立などの準備も要りません。さらに、本体も1,300gと軽量のため、女性の方にも安心です。
3.周囲のサポートを得る
子育てと仕事を両立させるためには、家族や友人、地域のサポートを上手に活用するようにしてください。共働きのご家庭では、外部の助けを借りることで育児の負担が軽減され、精神的な余裕を持てるようになります。
また、時には子どもを家族に預けたり、地域の支援を受けたりすれば、リフレッシュする時間を確保することが可能です。育児を一人で抱え込まず、周囲と連携してサポート体制を整えられれば、スムーズな子育てが実現します。
まとめ
本記事では、共働きで子育てしているワ―ママの割合やフルタイムで子育てするメリット・デメリット、子育てに疲れたと感じる瞬間、子育てで後悔しないためのポイントについて解説しました。
フルタイムでの子育ては、経済的な余裕につながるメリットが大きい反面、両立の難しさや子どもと過ごせる時間の少なさに悩んでいる人も少なくありません。しかし、限られた時間のなかでも、ちょっとした工夫により、子どもとのかけがえのない思い出をつくることは可能です。
仕事の疲れなどもあり、なかなか思うようには行かないかもしれませんが、少しでも子どもと接する時間の密度を大切にできれば、子どもの成長にも良い影響を与えてくれます。
ぜひ、この記事を参考に、フルタイムでも後悔しない子育ての方法を実践してみてください。