「バンボはいつまで使えるの?」「太ももがムチムチでもう入らないかも…」と購入を迷っていませんか。結論からお伝えすると、たとえ使用期間が数か月(公式では、首がすわる生後3〜4か月頃から14か月頃まで)であっても、バンボは育児を楽にしてくれる頼れるアイテムです。
なぜなら、育児で最も大変な「首すわり〜腰すわり」の時期に、親の両手を解放し、赤ちゃんの安全な居場所を確保してくれるからです。この便利さや安全性、使い勝手の良さこそが、多くの先輩ママ・パパに支持されている理由です。
この記事では、バンボが「育児の強い味方」になる具体的な理由をご紹介します。
・理由①一時的な居場所として使いやすい
・理由②赤ちゃんの座っている姿がかわいい
・理由③赤ちゃんを抱っこしたままでも持ち運びやすい
・理由④ぶつかってもケガをしない
・理由⑤お手入れがしやすい
この記事では、バンボのリアルな卒業サインや安全な使い方、そして育児の味方になる理由を徹底解説します。
バンボはいつまで?終了の目安となる3つのサイン
バンボ(Bumbo)は南アフリカ発のブランドで、世界130カ国以上で愛用されているベビーチェアです。メーカー推奨の対象年齢は「首がすわる生後3〜4か月頃から14か月頃まで」とされていますが、実際には月齢だけで判断するのは難しい場合があります。
ここでは、赤ちゃんの成長に合わせて卒業を検討すべき具体的なサインをご紹介します。
目安①体重10kgまたは太ももがきつくなった
バンボを卒業する最も大きな目安は、体重と太もも周りの2つです。まず、バンボの適応体重は約10kgまでとされています。赤ちゃんの体重増加のスピードには個人差がありますが、厚生労働省の調査による成長の目安は以下の表の通りです。
◆月齢別・赤ちゃんの体重目安(男女別)
| 月齢 | 男の子の体重目安 | 女の子の体重目安 |
| 生後3〜4ヶ月 | 5.22kg 〜 7.84kg | 4.90kg 〜 7.24kg |
| 生後6〜7ヶ月 | 6.40kg 〜 9.41kg | 6.10kg 〜 8.90kg |
| 生後9〜10ヶ月 | 7.03kg 〜 10.23kg | 6.70kg 〜 9.79kg |
| 1歳0ヶ月〜1歳6ヶ月未満 | 7.94kg 〜 11.43kg | 7.49kg 〜 10.97kg |
筆者が作成した上の表からもわかるように、順調に成長すると生後9か月頃から10kgに近づくお子さんが増えてきます。そして、体重以上に早く訪れる可能性があるのが「太もも周り」のサイズアウトです。バンボ(ベビーソファ)の足入れ部分の周囲は約28cmとされています。
「ムチムチ期」と呼ばれる生後5〜7か月頃は、体重の増加以上に太ももが急激に発達する場合が多く、個人差はありますが、この時期に太もも周りが28cm前後に達する赤ちゃんも少なくありません。
座らせる際に窮屈そうだったり、抱き上げる際にバンボが足に引っかかったりする場合は、体重が10kg未満であっても太ももがサイズアウトしたサインと考えましょう。
目安②自力で抜け出そうとする動きが増えた
赤ちゃんがお座りに慣れてくると、バンボから抜け出そうとする動作が見られるようになります。背中をのけぞらせてお尻を浮かせたり、手をついて立ち上がろうとしたりする場合、バランスを崩して転倒するリスクが高まります。
腰ベルトを使用していても、椅子ごと動いてしまうほど活発になった場合は、安全のために卒業を検討する時期です。
目安③座るのを嫌がったり窮屈そうにする
赤ちゃん自身が座ることを嫌がって泣いたり、身体をよじったりする場合も、使用をやめる一つの目安です。成長に伴い、もっと自由に動きたいという欲求が出てきた証拠でもあります。
赤ちゃんの快適さと安全を第一に考え、無理に座らせ続けるのではなく、成長に応じた別のチェアへの切り替えを検討してください。
バンボが使い方次第で育児の強い味方になる5つの理由
次は、バンボが使い方次第では育児の強い味方になる理由について解説します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
理由①一時的な居場所として使いやすい
バンボは、短時間赤ちゃんを安全に座らせておける便利なアイテムとして、多くの家庭で活用されています。たとえば、上の子の対応や家事で手が離せないときでも、赤ちゃんを目の届く場所で落ち着かせておける点が魅力です。
床に安定して置けるため、移動の手間も少なく、家の中の様々なシーンで重宝します。わずか1.2kgと軽量なため持ち運びも簡単で、脱衣所やリビングなど必要な場所にすぐに設置できる点も実用的です。
理由②赤ちゃんの座っている姿がかわいい
バンボは機能性だけでなく、その見た目の可愛らしさでも人気を集めています。カラー展開が豊富で、赤ちゃんがちょこんと座る姿はまるでミニソファにいるような愛らしさが特徴です。
◆バンボ(Bumbo)ベビーソファのラインナップ

このため、マンスリーフォトや「離乳食デビュー」などの記念写真を撮るときに活躍します。また、SNSでも映えるデザインで、育児の合間に気分を明るくしてくれる存在として、贈り物にも選ばれています。
理由③赤ちゃんを抱っこしたままでも持ち運びやすい
バンボはわずか1.2kgと軽量で、日常のちょっとした移動も楽にできるのが特徴です。赤ちゃんを抱っこした状態でも片手で持ち運べるため、場所に応じて使いやすく、家事や育児の合間に活躍します。
たとえば、テレビの前やキッチン、食卓など、シーンに合わせて気軽に設置できるのは嬉しいですよね。また、手首や腕への負担が少ないため、軽さと実用性を兼ね備えた便利なアイテムとして支持されています。
理由④ぶつかってもケガをしない
バンボは、やわらかくしなやかなポリウレタン素材を使用しており、赤ちゃんの体をやさしく包み込みます。クッション性にも優れており、万が一ぶつかっても衝撃をやわらげてくれるのが特徴です。
また、全体が角のない丸みを帯びた形状で設計されているため、赤ちゃんが触れても安心です。こうした細かな配慮が、安心して使える理由の1つになっています。
理由⑤お手入れがしやすい
バンボは撥水性のある素材で作られており、食べこぼしやよだれなどが付いても手軽にお手入れができます。ウェットティッシュでサッと拭くだけでよごれが落ちやすいため、清潔さを保ちやすい点が魅力です。
離乳食が進むと1日に何度も使用する場面があるため、手間なく掃除できる点は忙しい育児中の助けになります。赤ちゃんが快適に過ごせるよう、常に清潔な状態を保てるバンボは、毎日の育児に心強い存在です。
バンボの必要性をチェックするポイント
バンボの購入を検討する際は、使用目的や赤ちゃんの体格に合うかをしっかり確認しましょう。太ももがしっかりしている赤ちゃんは、フィットしない可能性もあるため、事前にサイズを確認するか、実際に座らせてみるのが安心です。
また、使い道としては、家事中に赤ちゃんをそばに待機させたり、マンスリーフォトや「離乳食デビュー」などの記念写真を撮影したりする短時間の利用に適しています。
一方で、離乳食を本格的に始める目的なら、より長く使えるマルチシートの方が適している場合もあります。
◆バンボ(Bumbo)マルチシート
さらに、自宅のダイニングチェアや外出先のレストランなどで、大人用の椅子に安全に座らせたい場合は、バンボではなくチェアベルト(目安:生後6〜7か月頃から)が活躍します。
なお、チェアベルトはいつからいつまで使用できるかについて、こちらの記事で解説しています。
バンボを安全に使用するための4つのポイント
次は、バンボを使用する際の注意点について解説します。それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
ポイント①使用時間は短めにする
バンボは、赤ちゃんが安定して座れるよう工夫された構造を持っていますが、長時間の使用には注意が必要です。腰がすわる前の時期は、筋力が十分でないため、同じ姿勢を続けると体に負担がかかります。
目安としては最初は5〜10分程度からはじめ、様子を見ながら活用するのが理想的です。
◆バンボを使用するのに適した場面の例
・記念撮影の時
・爪や髪を切る時
・お風呂場で待機する時
・洗濯や食事の準備の時
ぐずりや姿勢の崩れといったサインが見られたら、すぐに使用を中止して、抱っこなど別の方法に切り替えましょう。一時的な待機や撮影など、目的を明確にした使い方がポイントです。
ポイント②高所では使用しない
バンボは、安定性のある床の上での使用を前提に設計されているため、不安定な場所での使用は避けましょう。たとえば、テーブルやソファの上に置くと、赤ちゃんのわずかな動きでもバンボごと倒れてしまう場合があります。
活発に動く時期に入ると、重心がずれて思わぬ事故につながる可能性が高まります。メーカーも高所での使用は禁止しており、安全に使用するには必ず床に直接置くようにしてください。
◆公式サイトで禁止している場所の例
・机やイス、台などの高い場所
・水中、浴室やプール等すべりやすい場所
・斜面やすべりやすい床面
・車、自転車や乗物の中
・ストーブや火気の近く
・ブラインドやカーテンのそば
・縁側や階段などの段差のある場所
また、転倒防止のためにマットを敷いたり、周囲に倒れても危険のない環境を整えたりしましょう。
ポイント③お風呂では使用しない
バンボは、水洗いできる素材で衛生的に使用できますが、お風呂場や水辺での使用は推奨されていません。滑りやすい場所では転倒や事故の危険があるため、メーカーも明確に禁止しています。
入浴時に赤ちゃんを待機させたい場合は、脱衣所のように安全な場所へバンボを設置して、常に目の届く範囲で使用するようにしましょう。赤ちゃんの安全を守るためにも、使用環境には十分配慮してください。
ポイント④離乳食を食べると吐き戻す場合がある
バンボに赤ちゃんを座らせる際は、体勢によっては腹部が圧迫される場合があるため、使用のタイミングに注意が必要です。授乳や離乳食の直後は、前かがみの姿勢になりやすく、吐き戻しのリスクが高まりやすくなります。
バンボは安定感のある設計ですが、吐き戻ししやすい赤ちゃんには適さない場合もあります。離乳食用として導入を検討している場合は、お子さんの体質や姿勢の様子を観察しながら慎重に判断するようにしましょう。
バンボの「いつまで」に関するよくある3つの質問
ここでは、購入前や使用中に多くのママ・パパが直面する「リアルな悩み」に対して、メーカーの公式見解と先輩ママの実践的な解決策を交えて詳しく回答します。
質問①お風呂でバスチェアとして使ってもいいですか?
結論からお伝えすると、浴室内(洗い場や浴槽)での使用はメーカー公式で厳禁とされています。なぜなら、濡れた浴室の床ではバンボ自体が非常に滑りやすく、転倒するリスクが非常に高いからです。
また、浴槽内で使用しようとしても浮力で浮いてしまい、赤ちゃんが溺れる危険があります。内部に水が入るとカビの原因にもなりますし、実際に目を離した隙に転倒した事故も報告されています。
お風呂で使いたい場合は、必ず「脱衣所」に置き、ママが洗っている間の安全な待機場所として活用してください。
質問②太ももが入らない・きつい場合はどうすればいいですか?
バンボは海外製のため、太ももがふっくらしている日本の赤ちゃんの場合、「買ったのに入らない」というケースは決して珍しくありません。無理に押し込むと血行不良や肌の擦れの原因になるため、まずは厚手のズボンやオムツの厚みが原因でないか、薄着にして試してみてください。
それでもきつい場合は、通常のベビーソファよりも足回りが広く作られている上位モデルの「バンボ マルチシート」を検討するのも一つの手です。どうしても入らない場合は、赤ちゃんの骨格に合っていない証拠ですので、足元がオープンな他の椅子(カリブや豆椅子など)への切り替えをおすすめします。
質問③離乳食の椅子として最後まで使えますか?
「離乳食初期(ゴックン期)」には最適ですが、「完了期」まで使い続けるのは難しいと考えてください。腰がすわっていない生後5〜6か月頃は、バンボが姿勢を安定させる最高のアシストをしてくれます。親と目線が合いやすく、食べさせるのも非常に楽です。
しかし、生後7か月以降になると、噛む力(咀嚼力)を育てるために「足の裏が床にしっかりついていること」が重要になります。バンボは足が浮いた状態になるため踏ん張りが効かず、噛む力が育ちにくい可能性があります。
離乳食のスタートダッシュ用としてバンボを活用し、手づかみ食べなどが始まったら、足置きのあるハイチェアや足がつくローチェアへ移行するのが最もスムーズな流れです。
なお、手づかみ食べを始めるサインや進め方が気になる方は、こちらの記事をチェックしててみてください。
バンボで笑顔の育児をスタートしよう!
この記事では、バンボがいつまで使用できるかという不安に対し、具体的な卒業サインや、それを上回る5つのメリットについて解説しました。太ももが窮屈になったり、抜け出そうとしたりするサインが見えたら卒業の時期ですが、そこまでの数か月間、バンボは育児で最も大変な時期の「神アイテム」として活躍します。
ただし、その価値を最大限に活かすには、赤ちゃんの安全を守る正しい使い方が絶対条件です。以下のポイントを必ず守って活用してください。
・ポイント①使用時間は短めにする
・ポイント②高所では使用しない
・ポイント③お風呂では使用しない
・ポイント④離乳食を食べると吐き戻す場合がある
使用期間は「首すわりから腰すわりまで」の短い間かもしれませんが、その期間は育児で最も手がかかる時期でもあります。バンボは、家事やワンオペ育児で手が離せない瞬間の「一時的な居場所」として、ママやパパを強力にサポートしてくれます。
ぜひ、安全のルールを守りながら、バンボと共に今しかない赤ちゃんのかわいい時期を楽しんでください。

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