子育て中は、さまざまな悩みがありますよね。子育てや家事など、ストレスを抱えてしまうことも少なくありません。そのような時は、悩みとの向き合い方や和らげる方法を理解しておくと、イライラやストレスを和らげることができます。
この記事では、子育て中の悩みや悩みを和らげる方法について紹介します。また、子育て中の悩みを相談できるサービスについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
子育て中に多い悩み10例
子育て中は、子どもの成長過程に合わせて、たくさんの悩みごとが存在します。ここでは、多くのママさん、パパさんが抱えている悩みごとについて紹介していきます。
1.𠮟り方がわからない
子どもの𠮟り方について悩んでいるママやパパは非常に多いです。とくに、「厳しく叱り過ぎてしまったのではないか」と後から自己嫌悪に陥ることも少なくありません。
また、子どもが言うことを聞かない場合に、適切な叱り方がわからず、感情的に怒ってしまうケースもあります。適切な叱り方のポイントは、子どもの目線に合わせて、「何がいけないのか」を論理的にゆっくりと説明してあげることです。
子どもの年齢に合わせて、なるべく理解しやすい言葉やシチュエーションに置き換えて説明してあげると伝わりやすくなります。さらに、叱った後に子どもが成長した様子を見せたら、それをきちんと褒めてあげることが大切です。
2.子どもに対してイライラする
子どもに対してイライラするのは、多くの親にとって共通の経験であり、子どものわがままやイライラ期、そして育児と仕事の両立など、ストレスの原因はさまざまです。しかし、イライラは自然な感情であり、完璧な親など存在しません。
大切なのは、感情をコントロールし、子どもに対する愛情を忘れないことです。イライラしたときは深呼吸して、子どもと一時的に距離をおき、気分転換するのも効果的です。もし、一時的に距離をおくのが難しい場合は、パートナーやご両親に相談してみてくださいね。
また、育児の悩みをほかの親と共有することで、気持ちが楽になる場合もあります。子どもに対するイライラは自分を責める理由ではなく、成長と学びの一環と捉えることで、より良い親子関係を築くきっかけにもなります。
3.子どもがご飯を食べてくれない
子どもは、好き嫌いが多かったり、食べる量が少なかったり、食事中におしゃべりや遊びに夢中になることも多いですよね。
また、アレルギーや栄養バランスの問題で、どのような食事を用意するべきか迷う親御さんも多いのではないでしょうか。こうした状況で、子どもに無理やり食べさせるのは避けた方がよいです。
たとえば、苦手な野菜を可愛らしい形にカットする、一緒に料理をするなどして、食べ物への興味を引き出しましょう。また、小さな量をお皿に盛り付け、完食することで達成感を感じさせるのも効果的です。
子どもの食事に関する悩みは多いですが、子どもが食事に対してポジティブなイメージを築けるようにサポートしてあげることが重要です。
4.子どもの発育状況が不安
子どもの成長には大きな個人差があります。たとえば、周りの子どもたちがたくさんおしゃべりしているのに、自分の子どもがあまり話さなかったり、ほかの子が歩きはじめているのに自分の子どもがまだ歩かなかったりすると、親としては「何か問題があるのではないか」と心配になりますよね。
しかし、子どもの発達にはそれぞれのペースがあります。周囲の子どもたちと比較してしまいがちですが、今できないことも、年齢が上がるにつれて自然とできるようになるケースが多いです。子ども一人ひとりには独自の個性や発達のタイミングがあり、焦る必要はありません。
親として大切なのは、子どもの成長を忍耐強く見守り、必要に応じて適切なサポートをすることです。子どもが自分のペースで成長することを信じ、その過程を愛情をもって支えることが何よりも重要です。
5.ワンオペ育児が辛い
家事や子育てを1人で担う「ワンオペ育児」に悩んでいる家庭も珍しくありません。共働きの家庭が増えているにもかかわらず、育児や家事の大部分をママさんが担うケースは多くみられます。
これは、パートナーが仕事で忙しい、または子育てに非協力的であることが原因で起こりがちです。このような状況は、心身への負担がとても大きく、体調不良の原因にもなります。
このような負担を軽減するためには、夫婦間でのコミュニケーションが鍵となります。協力体制を築くためには、お互いの期待や責任を話し合い、理解し合うことが重要です。
また、家族や親戚、近隣の友人、さらには公共の支援機関など、周囲のネットワークを活用するのも有効です。それぞれの家庭には異なる状況がありますが、一方のパートナーに過度な負担がかからないよう、気遣いとサポートが欠かせません。
子育てはチームワークであり、お互いをサポートしながらバランスよく進めることが、健康的な家庭生活を送るための鍵となります。
6.トイレトレーニングが上手くいかない
周りの子どもがおむつを外せるようになったと聞くと、「なぜ自分の子はまだおむつが必要なのか」と焦る気持ちは理解できます。親としては、ほかの子どもたちと自分の子を比べてしまうのが自然です。
しかし、おむつを外すタイミングには個人差が大きく、すべての子どもが同じ時期におむつを卒業するわけではありません。大切なのは、子どもの準備ができているかどうかを見極め、そのペースに合わせてサポートすることです。
トイレトレーニングは、多くの場合、最初からスムーズにはいきません。おもらしによる部屋や服の汚れ、トレーニングの進行に対するイライラは、多くの親が経験することです。
トレーニング中には、励ましとポジティブなフィードバックが重要で、子どもが失敗をおそれずにチャレンジし続けられるような環境を整えてあげることが大切です。
7.自分の時間が確保できない
子育て中は、自分の好きなことに利用できる時間が非常に限られます。子どもの世話や家事に追われ、自由な時間を持つことが難しくなるのは、多くの親にとって共通の悩みです。
しかし、自分自身のための時間を持つことは、精神的な健康とバランスを保つうえで非常に重要です。自分の趣味や興味を再発見すること、あるいは単にリラックスするための時間を持つことは、自分自身のエネルギーを再充電するために欠かせません。
パートナーやご両親に協力してもらうなど、たとえ短い時間でも、定期的に自分だけの時間を設けるようにしてくださいね。
8.保育園に入園できるか不安
保育園に入園できるか不安を抱えている方は少なくありません。とくに、希望している保育園に入園できるかは、大きな不安要素です。
保育園に入園させたいと考えている場合は、早めに準備をはじめるようにしましょう。また、第1希望の園に入園できない場合のことを考えて、第二希望や第三希望の園にも申し込む準備をしておく方が安心です。
多くの園では、ホームページで空き状況や入園の詳細情報を提供しています。そのため、申し込みに必要な書類を事前に準備し、情報をこまめにチェックしておくことが大切です。
9.仕事と育児の両立がしんどい
仕事と子育ての両立は、心身ともに大きな負担になります。子どもが病気になるなどの緊急事態に対応しなければならないケースもあり、日々の家事や育児の負担は絶えません。
このような状況下で、すべてを1人でこなそうとすると、過度なストレスや疲労が蓄積しやすくなります。そのため、育児や家事に関しては、家族の協力を得ることが大切です。
たとえば、子どものお風呂や送り迎え、炊事や掃除などを分担することで、負担を軽減することができます。また、子どもたちに簡単な家事の手伝いをさせることも、役立つと同時に、彼らに責任感を教える良い機会となります。
このように、すべての責任を1人で背負い込まず、周囲へ積極的にサポートを求めることが、仕事と子育てのバランスを保つ鍵です。
なお、共働きの子育てについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
参考：共働きの子育てで心がけたい7つこと｜共働きの子育てが大変な理由や夫婦円満でいるコツをご紹介！
10.相談できる相手がいない
子育てや家事、仕事に追われるなかで、周囲に相談できる人がいないというのは非常に苦しいですよね。とくに、現代の核家族化の傾向では、親族や近所の人たちとの距離が遠くなり、子育てのサポートや悩みを共有する機会が減少しています。
その結果、不安やストレスを一人で抱え込んでしまうケースも少なくありません。このような時には、気軽に相談できる窓口の利用がおすすめです。たとえば、お住まいの市区町村に設けられている子育て支援の相談窓口、日本助産師会が提供する全国の相談窓口、各都道府県の児童相談所などがあります。
これらの専門機関では、子育てや家庭生活に関するさまざまな悩みに対応する専門家がサポートを提供しています。話をすることで心が軽くなり、新たな視点や解決策が見つかるかもしれません。
1人ですべてを抱え込むのではなく、周囲の支援を活用することは、自分自身の心理的な健康を保ち、より良い子育てを行うためにも重要です。
子育て中の悩みを和らげる3つの方法
ここまで、子育て中の悩みについて紹介してきました。ここからは、それらの悩みを和らげる方法を3つ紹介します。
- 夫婦で子育てについて会話する
- 少しだけ「時間」と「距離」をおく
- ほかの子と比べない
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.夫婦で子育てについて会話する
子育て中の悩みを和らげるためには、夫婦で子育てについて会話することが重要です。この会話を通じて、お互いの子育てに対する考えや期待を共有し、理解を深めることができます。
具体的な育児の方法や分担、さらにはそれぞれのストレスや悩みについて話し合うことで、お互いの負担を軽減し、支え合う関係を築けます。
定期的に夫婦で会話する時間を設け、オープンかつ正直なコミュニケーションを心がけることが、子育ての悩みを和らげ、より豊かな家庭生活を送るための鍵です。
2.少しだけ「時間」と「距離」をおく
子育て中の悩みを和らげる方法の1つとして、子どもと少しだけ「時間」と「距離」をおくことが
大切です。これは、子どもとの関係で生じるストレスやフラストレーションを軽減するために、時には物理的、感情的な距離を取ることを意味します。
たとえば、子どもをパートナーやご両親に預け、短時間でも自分だけの時間を持つことで、リフレッシュし心のバランスを取り戻せます。また、子どもの行動にイライラしたときは、一時的に部屋を変えるなどして距離をおき、冷静になる時間を持つことが大切です。
このようにして「時間」と「距離」を意識的に取ることで、親子関係をより健全に育めます。
3.ほかの子と比べない
子育て中の悩みを和らげる方法の1つは、ほかの子と比べないことです。子どもたちはそれぞれのペースで成長し、同じ年齢の子どもと比較しても意味がありません。
ほかの子どもにできることが自分の子どもにできないことに焦りや不安を感じることは自然ですが、それは子どもの個性や発達過程を無視することになりかねません。子どもの成長を信じ、個性を尊重することが大切です。
また、比較からくる不要なストレスを避けることが、健全な育児環境を作り出します。親として、子ども一人ひとりのユニークな成長を楽しみ、支えることが重要です。
子育て中の悩みを相談できる3つのサービス
最後に、子育て中の悩みを相談できるサービスについて紹介します。子育ての悩みについて相談したい場合など、1人で抱え込まずに、これらのサービスを活用してみてください。
1.市町村の相談窓口
各市町村には、子育てに関するさまざまな相談窓口が設けられています。これらの窓口は、育児の悩みや子どもの発達、健康に関する質問など、さまざまな問題に対応してくれる貴重なサービスです。
各市町村の公式ホームページをチェックすることで、これらの相談窓口を見つけられます。もし、お住まいの地域に子育て相談窓口がある場合は、積極的に利用してみてください。
専門家によるアドバイスや情報提供は、育児における不安や問題を解決するのに役立つ場合が多いです。また、これらの窓口では地域の子育て支援サービスやイベントに関する情報も提供されていることがあり、地域コミュニティとのつながりを深める機会にもなります。
2.子育て・女性健康支援センター
子育て・女性健康支援センターは、妊娠から出産、子育てに関するさまざまな相談に応じてくれる日本助産師協会が運営するサービスです。専門の助産師に、女性の健康や子育ての悩みについて気軽に相談できます。
さらに、パートナーからのDVや子どもの素行不良など、女性特有の悩みや複雑な問題にも対応しています。女性の立場に立った専門家たちが、個々の悩みに真摯に向き合ってくれるため、心強い存在です。
このセンターの連絡先は、インターネットで「お住まいの市区町村名＋女性健康支援センター」と検索することで見つけられます。
3.ママさん110番
日本保育協会が運営する「ママさん110番」は、子育てに関するさまざまな悩みに対して電話で相談に乗ってくれる窓口です。ここでは保健師や元保育園長など、子育ての分野で豊富な経験を持つ専門家が、親たちの問題や不安に対応してくれます。
とくに、匿名で相談できるため、話しにくい内容でも安心して相談することが可能です。たとえば、「最近子どもの行動に気になる点があるが、病院や専門機関に行くべきかどうか」のような状況で迷っている場合、この相談窓口は最初の一歩として適しています。
まとめ
この記事では、子育て中の悩みや悩みを和らげる方法、子育て中の悩みを相談できるサービスについて紹介しました。
この記事でご紹介したように、子育てで悩んでいる方は少なくありません。子どもの成長による変化を前向きに受け入れてあげることが大切です。
しかし、完璧な親などは存在しないため、子どもにイライラしてしまったり、感情的に怒鳴ってしまったり、自暴自棄になることもあると思います。そのような時は、子どもと少しだけ距離をおいたり、リフレッシュできる時間を設けたりするようにしてみてください。
また、パートナーと子育てについてしっかりと話し合い、お互いを理解して適切にサポートし合える関係性を築くことが大切です。
