子育ての向き不向きチェックは不要!心が楽になる5つのステップ

子育ての向き不向きチェックは不要!心が楽になる5つのステップ

子育ての向き不向きチェック」と検索し、自分は向いていないのではないかと不安になっていませんか。育児がうまくいかないと感じたり、ついイライラしてしまったりすると、「自分はダメな親だ」と落ち込んでしまいます。

しかし、子育てに悩むのは、あなたが真剣に子どもと向き合っている証拠です。大切なのは、子育ての向き不向きを判定することではなく、今感じている負担を軽くする考え方を知ることです。

この記事では、子育ての不安を解消し、心が楽になるための具体的な5つのステップを紹介します。

・ステップ①完璧な子育てのイメージを捨てる
・ステップ②他人との比較をやめて「我が家流」を見つける
・ステップ③一人で抱え込まず悩みを共有する
・ステップ④「まあ、いっか」を口癖にする
・ステップ⑤物理的に子どもと離れる時間を作る

この記事では、まず子育ての向き不向きで比べられがちな特徴を整理し、その後で子育てが楽になるステップを詳しく解説していきます。

目次
  1. 【子育ての向き不向きチェック】比べられがちな10の特徴
    1. 特徴①【向いている人】物事を楽観的に考える
    2. 特徴②【向いている人】周りの情報に振り回されない
    3. 特徴③【向いている人】子どもの目線で考えられる
    4. 特徴④【向いている人】助けを求めるのが上手い
    5. 特徴⑤【向いている人】自分の感情をコントロールできる
    6. 特徴⑥【不向きだと感じやすい人】完璧主義で理想が高い
    7. 特徴⑦【不向きだと感じやすい人】他人と比較してしまう
    8. 特徴⑧【不向きだと感じやすい人】ストレスをうまく発散できない
    9. 特徴⑨【不向きだと感じやすい人】自分のペースを乱されたくない
    10. 特徴⑩【不向きだと感じやすい人】すぐに結果を求めてしまう
  2. 子育てに「不向き」と感じても大丈夫!子育てが楽になる5つのステップ
    1. ステップ①完璧な子育てのイメージを捨てる
    2. ステップ②他人との比較をやめて「我が家流」を見つける
    3. ステップ③一人で抱え込まず悩みを共有する
    4. ステップ④「まあ、いっか」を口癖にする
    5. ステップ⑤物理的に子どもと離れる時間を作る
  3. 子育てで悩むのは当たり前?多くの親が不安を抱えている現実
  4. 子育ての向き不向きチェックでよくある3つの質問
    1. 質問①子育てに明確な適性や資格は必要ですか?
    2. 質問②子育てに悩むのは「いい親」の証拠というのは本当ですか?
    3. 質問③「子どもは自然に育つ」と聞きますが、放置してもよいのですか?
  5. 子育ての「向き不向きチェック」はやめて、今日から「あなたらしい育児」を始めよう!

【子育ての向き不向きチェック】比べられがちな10の特徴

一般的に「子育ての向き不向き」と言われる際、どのような特徴が挙げられるのでしょうか。ここでは、向いているとされる傾向と、不向きだと感じやすい人の傾向について、それぞれの代表的な5つの特徴をご紹介します。

◆子育ての向き不向きで例として挙げられやすい10の特徴

◆子育ての向き不向きで例として挙げられやすい10の特徴

まずは、子育てに向いているとされる5つの特徴から詳しく見ていきましょう。これらは、育児のストレスを軽減するヒントにもなります。

続いて、子育てに「不向きだ」と感じやすい人の5つの特徴を紹介します。これらは「悪い性格」ではなく、「育児においてストレスを感じやすい傾向」にあると考えてください。

特徴①【向いている人】物事を楽観的に考える

子育ては予測不能なことの連続です。物事を楽観的に考える人は、トラブルが起きても「まあ、仕方ない」「こういうこともある」と気持ちを切り替えやすい傾向があります。

たとえば、子どもがジュースをこぼしても、「あーあ」と笑って拭きながら「びっくりしたね」と声をかける余裕があります。失敗を深刻に悩みすぎず、「服は洗えばいい」「床は拭けばいい」と事実だけを受け止められる力は、親自身の心の健康を守ります。

特徴②【向いている人】周りの情報に振り回されない

他人の評価や、育児書の「こうあるべき」という情報に振り回されすぎない力は強みです。現代は情報過多であり、あらゆる情報に真面目に対応しようとすると疲弊してしまいます。

SNSや育児情報で紹介される内容は、あくまで「一つの例」や「理想論」に過ぎません。目の前にいる我が子の特性やペースに合わないケースの方がほとんどです。「あの人はああ言ってるけど、うちはうち」と情報を選び取り、自分の子どものペースを信じられる姿勢が、無用なストレスを減らします。

特徴③【向いている人】子どもの目線で考えられる

大人の常識やスケジュールを押し付けるのではなく、子どもが今何を考え、何を感じているかを想像できる人は、子どもとの信頼関係を築くのが上手です。

たとえば、出かける時間に子どもがぐずっても、「早くして!」と怒る前に「もしかして眠いのかな?」「このオモチャで遊びたかったのかな?」と、子どもの立場で考えることで、適切な対応が見つかりやすくなります。

子どもの行動には必ず理由があります。その理由(自己主張)を受け止めようとする姿勢が、子どもの自己肯定感を育み、子どもの心の安定につながるのです。

特徴④【向いている人】助けを求めるのが上手い

子育ては一人で完結するものではありません。「全部自分でやらなきゃ」「母親なんだから」と一人で背負い込んでしまうと、心も体もパンクしてしまいます。

疲れた時や辛い時に、素直に「助けて」と言えることは、自分と子どもを守るための大切な力です。「ごめん、今ちょっと限界だから10分だけ子ども見てて」とパートナーに頼んだり、両親や地域のサポート、公的サービスを上手に活用したりしましょう。

一人で頑張り続けて余裕がなくなるよりも、周囲の助けを借りて親に心の余裕がある方が、結果として子どもにも笑顔で優しく接することができます。

特徴⑤【向いている人】自分の感情をコントロールできる

子どもにイライラしてしまう場面があっても、その感情をそのままぶつけるのではなく、一呼吸置いて冷静になれる力は非常に重要です。もちろん、親も人間なのでイライラするのは自然な感情です。

ここで言うコントロールとは「怒らないこと」ではなく、「怒りのピーク(約6秒)をいかにやり過ごすか」という技術です。一呼吸置いて冷静になれれば、自分がなぜイライラしているのか(寝不足、疲れなど)客観視でき、感情的に怒鳴るのではなく、冷静に「なぜダメなのか」を伝える努力ができます。

感情的に怒鳴っても子どもは萎縮するだけで、なぜ怒られているか理解できません。冷静な対応こそが、子どもの理解と成長につながります。

参考:ニチイの医療機関向けサービスサイト|イラッとしたら「6秒」待て? 「怒り」とうまく付き合うためのアンガーマネジメント

なお、子育てのイライラが抑えられない場合の対処法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

特徴⑥【不向きだと感じやすい人】完璧主義で理想が高い

「常に笑顔でいなければ」「部屋はいつも綺麗に」「栄養バランスの取れた離乳食を手作りで」など、高い理想を掲げてしまうと、現実とのギャップに苦しみます。

子育ては、思い通りにならないことの連続です。理想が高いほど「今日もできなかった」と自分を責めてしまい、子育ての喜びよりも「できていないこと」に目が行きがちです。

これにより、子どもの「できた点」を見逃しやすくなり、育児の喜びを感じにくくなるという悪循環に陥ってしまいます。

特徴⑦【不向きだと感じやすい人】他人と比較してしまう

SNSなどで目にする他人の育児と自分の状況を比較してしまう癖はありませんか?「あの家はちゃんとしているのに、うちは…」「あの子はもう歩いているのに」と比較を始めると、劣等感を抱きやすくなります。

子どもの成長ペースも家庭の状況もそれぞれ違います。SNSは他人の「一番良い瞬間」を切り取ったものに過ぎず、その裏側にある苦労は見えません。

子どもの発達には個人差があるため、他人と比較する必要はありません。比較によって不必要な焦りを感じ、その焦りが子どもにプレッシャーとして伝わってしまうのが一番の問題です。

特徴⑧【不向きだと感じやすい人】ストレスをうまく発散できない

子育ては、夜泣きによる慢性的な睡眠不足や、自分の時間が全く持てないことなど、日々ストレスが蓄積していきます。これは「ストレス耐性が低い」という性格の問題というより、「これまで有効だったストレス発散法が使えなくなる」という環境の問題が大きいです。

たとえば、「一人で映画を見る」「ゆっくりお風呂に入る」「友人と食事に行く」といった行動が、育児中は極端に難しくなります。意識的に「短時間でできる新しい発散法」を見つけないと、ストレスが蓄積する一方になり、心身ともに疲弊してしまいます。

特徴⑨【不向きだと感じやすい人】自分のペースを乱されたくない

「絶対に一人の時間がないと無理」という依存度が強すぎると、それが確保できない時期(特に乳幼児期)に強いストレスを感じます。これは、一人でいることでエネルギーを充電するタイプの人に多い傾向です。

自分のペースや時間を乱されることへの抵抗感が強いと、24時間体制で続く育児を「苦痛」と感じやすくなります。決して性格が悪いのではなく、自分の特性と「子どもと密接に関わる」という育児の特性がミスマッチを起こしている状態です。

これは、意識的に外部のサポートを利用して「一人時間」を作れば解消できる可能性があります。

特徴⑩【不向きだと感じやすい人】すぐに結果を求めてしまう

子育てのさまざまな場面で、すぐに結果が出ないと「自分のやり方が間違っているのでは」と強く焦ってしまうことはありませんか?短期的な結果ばかりを求めると、自己否定に陥りがちになり、それが「不向きだ」と感じる原因になります。

なぜなら、子どもの成長は一直線に進むわけではなく、寝かしつけやトイレトレーニングなどでは「昨日できたことが今日はできない」といった一進一退を繰り返すのが当たり前だからです。

すぐに結果を求めると「できていない」部分ばかりが目につき、焦ってしまいます。日々の結果ではなく、「3ヶ月前よりは成長したな」という長期的な視点で考えるようにしましょう。

子育てに「不向き」と感じても大丈夫!子育てが楽になる5つのステップ

もし、あなたが「不向きな特徴に多く当てはまるかも」と感じたとしても、心配する必要は一切ありません。それはあなたの性格が悪いのではなく、「今は少し疲れている」というサインです。

育児の「向き不向き」は、生まれつきの性格だけで決まるものではありません。考え方や環境の整え方次第で、負担感は軽減できます。ここでは、子育てが楽になる5つのステップをご紹介します。

ステップ①完璧な子育てのイメージを捨てる

まずは「完璧な親」のイメージを手放しましょう。栄養バランスの取れた食事を毎食手作りできなくても、家事が一日滞っても大丈夫です。大切なのは、親であるあなたが笑顔でいられることです。

市販のベビーフードや冷凍食品を活用したり、掃除は週末にまとめて行ったりするなど、「手を抜く」ことを積極的に選びましょう。100点を目指すのではなく、「今日も無事に一日が終わった」と60点で自分を認めてあげることが大切です。

ステップ②他人との比較をやめて「我が家流」を見つける

子育ては競争ではありません。他人の家庭や、SNSで見かける理想的な育児と自分を比較するのはやめましょう。大切なのは、あなたとあなたのお子さんのペースです。

「我が家はこれでいい」と思える「我が家流」のスタイルを見つけることが、精神的な余裕につながります。子どもの成長を他人と比べるのではなく、過去のその子自身と比べて「昨日よりスプーンを上手に持てた」など、「できるようになったこと」に目を向けてあげましょう。

ステップ③一人で抱え込まず悩みを共有する

子育ての悩みやストレスは、一人で抱え込まないことが非常に重要です。「自分は親なのだから」とすべてを背負う必要はありません。パートナーや家族に「今、こういうことで困っている」「疲れているから手伝ってほしい」と具体的に伝え、サポートを求めましょう。

また、自治体の保健師や子育て支援センターなど、専門家に話を聞いてもらうだけでも「自分だけじゃないんだ」と分かり、心は軽くなります。

なお、子育て中に孤独感を感じる方は、こちらの記事で対処法をご紹介しています。

ステップ④「まあ、いっか」を口癖にする

完璧主義の傾向がある人ほど、この言葉を意識的に使ってみてください。子どもが服を汚したとき、部屋が散らかったとき、予定通りに進まなかったときに「まあ、いっか」と声に出してみましょう。

小さな失敗や計画倒れを許容する癖をつけることで、自分自身を追い詰めることが減っていきます。この「良い加減さ」こそが、予測不能な育児においては重要なスキルです。

ステップ⑤物理的に子どもと離れる時間を作る

「一人の時間がないとダメ」という特徴は、裏を返せば「自分をリフレッシュさせる方法を知っている」ということです。問題は、育児中にそれができなくなることです。

自治体の一時保育サービス、ファミリー・サポート・センター、民間のベビーシッターなどを活用し、週に数時間でも良いので「親」でなくなる時間を意図的に作ってください。罪悪感を感じる必要は全くありません。リフレッシュして笑顔で子どもに接する方が、親子関係にとっても良い影響があります。

なお、子育て中に一人になりたいと思った場合の対処法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

子育てで悩むのは当たり前?多くの親が不安を抱えている現実

「子育てに向いていないかも」と悩むのは、あなただけではありません。実は、非常に多くの親が同じように子育てに関する不安を抱えています。

文部科学省が委託した令和2年度の調査研究によると、なんと女性の76.4%、男性の61.8%が「子育てについてなんらかの不安を感じている」と回答しています。このデータが示す通り、女性の8割近くが何かしらの悩みを抱えているという事実は、子育てで悩むことがいかに「当たり前」であるかを示しています。

悩みの内容も、しつけや発達に関すること、自分の時間のなさ、家族内での方針の違いなど多岐にわたります。子育てに悩むことは、決してあなたが親として不適格だということではなく、それだけ真剣に向き合っている証拠なのです。

参考:令和2年度「家庭教育の総合的推進に関する調査研究 ~家庭教育支援の充実に向けた保護者の意識に関する 実態把握調査~」 報告書 令和3年2月 株式会社インテージリサーチ

子育ての向き不向きチェックでよくある3つの質問

ここでは、子育ての向き不向きに関して、多くの方が抱く疑問についてお答えします。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

質問①子育てに明確な適性や資格は必要ですか?

子育てに「適性」や「資格」は存在しません。大切なのは、向き不向きを心配することよりも、愛情を持って子どもと接することです。

多くの人は、親になる前は不安を感じていますが、実際に子どもと日々を過ごす中で、親としての自覚や愛情、そして困難を乗り越える「スキル」が育っていきます。自分の性格や傾向を「短所」と捉えず、「こういう時はサポートが必要」と理解する材料にしましょう。

質問②子育てに悩むのは「いい親」の証拠というのは本当ですか?

子育てに悩むのは、それだけ子どもの幸せを第一に考え、責任感を持って育児に取り組んでいる証拠です。「もっと良い親でなければ」「あの子のために何が最善か」と考えるからこそ、悩みは生まれます。

ただし、その頑張りが自己嫌悪や疲れの原因になる場合もあります。悩む自分を責めるのではなく、「今日もよく頑張っている」と認めつつ、完璧を目指すのをやめ、自分自身を許す視点も持ちましょう。

質問③「子どもは自然に育つ」と聞きますが、放置してもよいのですか?

「子どもは自然に育つ」というのは、親が神経質になりすぎなくても、子どもは本来持っている力で成長していく、という意味です。もちろん、安全や健康への配慮、愛情を注ぐことは大前提ですが、すべてを親がコントロールしようとする必要はありません。

親が「こうさせなければ」と肩に力を入れすぎるよりも、我が子を信じ、おおらかな気持ちで接している方が、子どもは意外とたくましく育っていくものです。肩の力を少し抜いて、子どもとの人生を楽しむくらいの気持ちで向き合ってみましょう。

子育ての「向き不向きチェック」はやめて、今日から「あなたらしい育児」を始めよう!

この記事では、子育ての向き不向きで比べられがちな10の特徴と、子育てが楽になる5つのステップを解説しました。大切なのは、向き不向きを判定することではなく、完璧を目指すのをやめ、あなたらしい子育てを見つけることです。

まずは、以下の5つのステップを一つでも意識することから始めてみませんか。

・ステップ①完璧な子育てのイメージを捨てる
・ステップ②他人との比較をやめて「我が家流」を見つける
・ステップ③一人で抱え込まず悩みを共有する
・ステップ④「まあ、いっか」を口癖にする
・ステップ⑤物理的に子どもと離れる時間を作る

子育ての悩みは、子どもの成長段階によっても変化していきます。今「不向きだ」と感じている特性が、子どもが成長すれば「強み」に変わる場合もあります。たとえば、「自分のペースを乱されたくない」と感じる人は、裏を返せば計画性があるということです。

子どもが少し大きくなり、スケジュール通りに動けるようになれば、その計画性が子どもの教育や生活リズムを整える上で役立つかもしれません。子育てに正解はありません。

あなたが笑顔でいることが、お子さんにとって何よりの幸せです。向き不向きという悩みを手放し、今日からあなたらしい一歩を踏み出してみましょう。

この記事を書いた人
こそだて+管理人

3児を育てる30代の母。
子育て心理アドバイザーとしての学びを活かし、子どもたちとの時間を大切にしながら、パパやママに子育てを豊かで楽しいものにするための知識や情報を当ブログやSNS(X)で発信している

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