子育てが向いていないと悩むのは普通のこと?そう感じる人の特徴や楽しむためのコツをご紹介!

子育てが向いていないと悩むのは普通のこと?そう感じる人の特徴や楽しむためのコツをご紹介!

子育てに向いていないと感じてしまう人の割合はとても多いです。正解のない育児のなかで、「子育てがうまくできているのか?」と疑問に感じてしまうのも無理はありません。

この記事では、子育てに向いていないと悩むことについてや、そう感じてしまう人の特徴、子育てが難しいと感じてしまう理由について解説します。また、子育てを楽しむためのコツについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

子育てに向いていないと悩むのは異常なこと?

「子育てに向いていない」と悩むのは異常なこと?

子育てに向いていないと悩むのは決して異常なことではありません。その理由について解説します。

1.子育てに向いていないと思うのは普通のこと

小学館の子育てサイト「HugKum(はぐくむ)」が100人を対象に調査した結果では、「子育てに向いていないと思う(思った)ことがある」と回答した親は55.5%と、全体の半数を超える結果となりました。

この結果から、多くの親が子育てに向いていないと感じたことがあることがわかります。子育ては、喜びや楽しいと感じる場面だけでなく、さまざまな困難やストレスが伴います。そのため、自身の子育てに問題がないのか疑問に感じたり、自己嫌悪に陥ったりするのは当然です。

参考:ママ・パパに聞いた!「子育て向いていない」と思うとき。育児に向いていないと感じやすい人の特徴とは? | HugKum(はぐくむ)

2.子育てに向いていないと思うのは責任感が強い証拠

子育てに向いていないと感じるのは、「子どものためにこうしてあげたい」という強い気持ちがある証拠です。この悩みは、子どもへの深い愛情と責任感の表れであり、このように感じる人ほど、親としてすばらしい方なのではないでしょうか。

ただ、完璧を追い求めるのは不可能であるため、日常の小さな成功を祝い、子どもの気持ちに寄り添うことが最も大切です。自己批判を避け、自分の愛情深さと子どもへの配慮を認めてあげてください。

3.子育てに向いていると思う人が育児上手とは限らない

親御さんのなかには、子育てに自信があるという方もいます。しかし、これらの人が育児上手であるとは限りません。たとえば、子育てに自信がある人は、得てして子どもの気持ちに鈍感で、知らない間に子どもを傷つけている場合もあります。

また、子育てに自信がある人は、自身の行動を反省しないという特徴もあります。そのため、客観的に自身の行動を振り返れず、親として成長する機会を逃してしまうかもしれません。

子育てに向いていないと感じる人の5つの特徴

次に、子育てに向いていないと感じる人の特徴を5つ紹介します。

  • 子どもにイライラをぶつけてしまう
  • 自分のペースを乱されたくない
  • ストレスをため込みやすい
  • 頑張り屋で完璧を目指している
  • 周囲と自分を比較してしまう

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.子どもにイライラをぶつけてしまう

自分のイライラを子どもにぶつけてしまって罪悪感をおぼえるのは、親としてめずらしいことではありません。ストレスやフラストレーションは、誰もが持っている感情であり、時にはそれが愛する人に向かってしまう場合もあります。

しかし、重要なのはその後の対応です。まずは、自分自身を落ち着かせ、その行動を反省する時間を持ちましょう。そして、子どもに対して起こったことを説明し、謝ることで、親子の信頼関係を修復するよう努めてください。

2.自分のペースを乱されたくない

自分のペースを大切にする人は、子育てで自分の時間が乱されることにストレスを感じるかもしれません。しかし、「子育てに向いていない」と感じることは成長の機会でもあります。

子育ては予測不能で困難が多いものの、重要なのは、子育ての新しいリズムをみつけ、自分と子どものニーズを満たすバランスを学ぶことです。自分にとっての適切な子育ての形をみつけることで、親としても成長できます。

子育ては、自己犠牲ではなく、自身のことも大切にしながら、子育ての喜びを見出すことが重要です。

3.ストレスをため込みやすい

ストレスをため込みやすい人は、子育てで精神的、肉体的に追い詰められやすい傾向にあります。予測できない子どもの行動や家事と育児の両立、睡眠不足などが大きな負担となります。

これらに適切に対応するためには、周囲にサポートを求め、自分のための時間を作ることが重要です。自己ケアを意識し、リラクゼーションの瞬間をみつけることで、ストレス管理に役立ち、子育ての楽しさを再発見できます。

なお、ストレスの原因となる「子育てがしんどいと感じる理由」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:子育てがしんどいと感じる7つの理由|しんどいと感じる前に知っておきたい考え方を紹介します! | こそだて+

4.頑張り屋で完璧を目指している

頑張り屋で完璧主義の子育ては、高い理想と現実のギャップにより、自分自身と子ども双方に過度なストレスをもたらす可能性があります。子育ては思い通りにならないことが多く、子どもが親の期待通りに行動しないのは当然です。

完璧主義の性質が、子どもに対して不合理な期待を抱かせ、親子関係に悪影響を及ぼす可能性もあります。また、完璧を目指す人は自己肯定感が低くなりがちで、自分を過度に責めてしまうケースもあります。

このように、子育てにおいては完璧を求めるのではなく、子どもの成長を支え、過程を楽しむ柔軟性が大切です。

5.周囲と自分を比較してしまう

周囲と自分を頻繁に比較する人は、自己肯定感が低い傾向にあり、子育ての過程で劣等感やネガティブな思考に陥りやすいです。

ほかの親と自分の子育てスタイルや、自分の子どもとほかの子どもの成長を比較し、「私はうまくやれていない」と感じるケースも少なくありません。

子育てで大切なのは、他人との比較から離れ、自分と自分の子どもの成長を大切にすることです。自己肯定感を高めるためには、自分自身の長所に目を向け、小さな成功を認めることが重要です。

子育てに向いていない、難しいと感じてしまう理由

「子育てが向いていない、難しい」と感じてしまう理由

次に、子育てに向いていない、難しいと感じてしまう理由を「男の子」と「女の子」のそれぞれのパターンで紹介します。

男の子の場合

男の子の「子育てが向いていない、難しい」と感じる理由はさまざまですが、ここでは以下の2つを紹介します。

  • 好きなことに夢中で人の話を聞いていない
  • やんちゃで動き回って落ち着かない

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.好きなことに夢中で人の話を聞いていない

子どもがゲームやアニメに夢中になり、親の話が聞こえなくなるのは、多くの家庭で共通の課題です。この状態では、子どもは親が話しかけても適当に返事をするだけで、実際には会話の内容を理解していないケースもめずらしくありません。

このような場合、親としてはいら立ちを感じるかもしれませんが、子どもの成長過程においては自然なことです。しかし、ゲームやテレビなどのメディアの使い方に関しては、親子でしっかりとルールを決めることが大切です。

ルールを設けることで、子どもはメディアとの健全な関わり方を学び、親子間のコミュニケーションも改善されます。大切なのは、メディアを楽しみながらも、家族間のコミュニケーションや関係性を重要視する価値観を育むことです。

2.やんちゃで動き回って落ち着かない

男の子は活動的で動き回ることを好み、車や電車など動くものへの興味が強い傾向があります。このような行動は、探究心や好奇心の表れであり、自分の身体能力を試したり、周りの世界を学んだりする過程です。

男の子が車や電車など動くものに興味を持つのも、この探求する姿勢の一環で、物理的な動きや機械的な仕組みに魅力を感じるためです。パにとっては、これらの行動が自身の幼少期を思い出させることもあり、男の子の行動を理解しやすいかもしれません。

一方で、ママにとっては、異性である息子の行動や興味を完全に理解するのが難しい場合があり、その結果、育児に疲れや不安を感じることもあります。

育児においては、子どもの個性や興味を理解し、それを支援することが重要です。男の子の活発な行動や特定の興味に対して、安全で健康的な環境を提供することが、彼らの身体的、精神的な成長を促します。

女の子の場合

女の子の「子育てが向いていない、難しい」と感じる理由もさまざまですが、ここでは以下の2つを紹介します。

  • 口が達者
  • こだわりが強い

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.口が達者

おしゃべり上手な女の子はコミュニケーション能力が高い反面、親や友達との言い合いや口答えによるトラブルを引き起こす場合があります。また、女の子は口が達者で記憶力が良いため、親のごまかしも効きません。

さらに、疲れているときにマシンガントークを浴びせられるのは、女の子を育てている親ならではの悩みです。大切なのは、子どもの話を積極的に聞く姿勢を示し、自己表現の重要性と他人の意見を尊重することの大切さを教えることです。

2.こだわりが強い

女の子は小学生ぐらいになると服装や身だしなみに興味を持ちはじめます。これは友達の影響やテレビ、雑誌などから情報を得て、自己表現や社会との関わり方を学ぶ過程の1つです。

このような状況は、親にとって挑戦的な場面も多いかもしれません。子どもが興味を持つブランドやトレンドを追いかけるのは難しく、価値観や考え方の違いから理解に苦しむ場合もあります。しかし、ここで重要なのは、子どもの興味や好みに耳を傾け、支持する姿勢を示すことです。

この時期には、子どもが自己のアイデンティティを確立しようとしているため、その探求を尊重し、ガイドすることが親として求められています。

「子育てが向いていない」と感じる人が子育てを楽しむための10のコツ

「子育てが向いていない」と感じる人が子育てを楽しむための10のコツ

次に、「子育てが向いていない」と感じる人が子育てを楽しむためのコツについて紹介します。それぞれについて詳しくみていきましょう。

1.完璧主義を捨てる

「子育ては完璧でなければならない」というプレッシャーは、多くの親が抱えています。しかし、その考え方を手放し、「手を抜いても構わない」というマインドを持つことが、子育てをより良くするためには必要です。

努力で解決できた自分の人生と違い、子育ては予測不能な要素が多く、すべてを完璧にコントロールするのは不可能です。食事が惣菜や冷凍食品であったり、掃除が行き届いていなかったりしても、問題ありません。子どもにとって必要なのは、愛情豊かな環境です。

子育ては、息切れするほど頑張る必要はなく、適度な「手抜き」により、心に余裕を持って子育てに向き合えます。

2.子どもの成長を実感する

子どもの成長は、日々の小さな変化の積み重ねから実感できます。片付けが少しできるようになったり、歩ける距離が伸びたり、おもちゃを譲れるようになるなど、些細な進歩も子どもにとっては大きな成長の証です。

子どもの成長を実感するためには、日常生活のなかでの小さな変化に目を向け、それを積極的に認めてあげることが大切です。小さな進歩を認めることで、子どもにとっても親にとっても、育児の喜びがより一層深まります。

3.積極的に自分の時間をつくる

自分の時間を楽しむことに罪悪感をおぼえずに受け入れることは、健全な育児と自己ケアのバランスを保つうえで非常に重要です。「常に子ども優先」という思考に囚われ過ぎると、無意識のうちに自分自身の幸福感を損ね、それが子どもにもネガティブな影響を与えてしまうおそれがあります。

そうならないためにも、自分の趣味や興味を追求し、意識的に自分をリフレッシュする時間を設けることが大切です。自分の幸せや満足感を高めることは、結果として子どもにとっても良い影響を与え、家庭の雰囲気を明るくします。

子どもを預けてリラックスする時間を持つ、家事を少しサボるなど、自分にとって最適な方法で「自分時間」を確保してください。

4.子どもをコントロールしようと考えない

子どもは親とは異なる個性を持つ唯一無二の存在です。そのため、子どもを自分の思い通りにコントロールしようとしてもうまくいきませんし、双方が疲れ果ててしまいます。

大切なのは、子ども自身が積極的に行動できるように、意見を共有し、共に解決策を考えることです。これにより、子どもの自立心を育てるとともに、親子間の信頼関係を深められます。

親子でのコミュニケーションを通じて、子どもの考えを尊重し、一緒に成長する姿勢が大切です。

5.ほかの子どもと比較しない

「子育ては競争ではない」と理屈ではわかっていても、ほかの子どもと比較してしまうのは、一般的な反応かもしれません。しかし、大切なのは、子ども一人ひとりの成長を認め、称賛することです。

そうすることで、徐々にほかの子供たちとの比較から離れ、自分の子どもの独自性を価値あるものとして受け入れられるようになります。子どもそれぞれの個性とペースで成長を促し、家族としての絆を強めることが、何よりも価値のあることです。

6.目の前の子育てに集中する

先の不確かなことを過度に心配すると、不安が増してしまうことはよくあります。大事なのは、目の前の子育てに集中することです。子育て中に仕事や家事に気を取られ過ぎると、育児の楽しみが半減します。

そのため、子育てに専念する時間、家事や仕事に集中する時間を明確に区別するようにしましょう。このように意識的に気持ちを切り替え、目の前の子育てに集中することで、子育てがより充実したものになります。

7.親子で一緒に楽しめる遊びをみつける

子育てにはお休みがないため、毎日をどのように楽しく過ごすかが大きな課題です。子どもとの時間を充実させたい場合は、親子で楽しめる趣味をみつけてはいかがでしょうか。

共通の趣味は意外と多く、料理好きであれば、簡単なお菓子作りや料理を子どもと一緒に楽しめます。もし、アウトドアが好きなら、自然のなかでの散策やキャンプなどがオススメです。

また、子どもと一緒に遊ぶことで、親御さんも新しい趣味をみつけられるかもしれません。ビーズアクセサリー作りや塗り絵など、子どもの好みに合わせた遊びを一緒に楽しんでみてください。

子どもの視点で世界を見ることで、大人も忘れていた遊びの楽しさを再発見できるはずです。親子で共有できる遊びは、家族の絆を強めてくれます。

8.育児の悩みを共有できる居場所をつくる

子育て中の孤独感は多くの親が経験しています。とくに、乳幼児の育児では、外出を控えがちになり、家に閉じこもることで、孤独感や悩みが増大するケースも少なくありません。

また、一人で悩みを抱え続けると、ストレスが増大し、精神的にも良くない影響をおよぼします。このような悪循環を断ち切るには、育児の悩みや日常の出来事を共有できるコミュニティや友人の存在が大切です。

育児における悩みや不安を共有することで、自分だけが抱えている問題ではないことを知り、解決策やアドバイスを得られます。育児の悩みを共有できる居場所や人をみつけることは、心の健康を保ち、育児の喜びを再発見するために不可欠です。

なお、子育てでの悩みを和らげる方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

関連記事:子育て中の悩みを和らげる3つの方法|子育て中に多い悩みや相談できるサービスをご紹介!| こそだて+

9.子育てを楽しもうという気持ちを持つ

子育ては、日々の小さな瞬間に喜びを見出すことからはじまります。おむつを替える時、抱っこする時、一緒に遊ぶ時など、何気ない行為にも意味があり、これらの瞬間が子どもとの絆を強めます。

子育ての楽しさを感じるためには、目の前の一瞬一瞬に価値を見いだし、赤ちゃんの成長を心から祝福する気持ちが大切です。困難や疲れがあっても、子育てのポジティブな側面に焦点を当て、毎日を充実させましょう。

子育てを楽しむ心があれば、日常はより明るく、色鮮やかになります。

10.パートナーと話す時間をつくる

子育ては、夫婦での協力が欠かせません。もし、夫婦のコミュニケーションが十分でない場合、ストレスや不満が蓄積されやすくなります。

忙しい日々のなかでも、夫婦で話し合う時間を確保することが、健全な関係を維持する鍵です。たとえば、子どもを親に預け、夫婦二人だけで過ごす時間をつくることで、日常の喧騒から離れ、互いの感情や考えを深く共有できます。

このようにして、夫婦間の絆を強化し、協力し合うことで、子育ての楽しさが倍増します。

まとめ

子育てが楽しめる工夫をみつけよう!

この記事では、子育てに向いていないと悩むことについてや、そう感じてしまう人の特徴、子育てが難しいと感じてしまう理由、子育てを楽しむためのコツについて解説しました。

子育てが向いていないと悩んでしまうのは、決して異常なことではありません。多くの親御さんが同じ悩みを抱えています。むしろ、そのように感じるのは、子育ての理想があり、人一倍責任感や子どもへの愛情が深い証拠です。

自身の子どもへの愛情や努力を認め、少し肩の力を抜き、子育てを純粋に楽しんでみてはいかがでしょうか。ぜひこの記事を参考に、子育てを楽しむための工夫をみつけてみてください。

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