「1歳はどのくらいのお昼寝時間がいい？」「お昼寝はさせないとダメなの？」とお昼寝に関して詳しく知りたい方もおられるのではないでしょうか。
子どもの成長に欠かせないお昼寝ですが、長すぎると夜の寝つきが悪くなり、短すぎると不機嫌になったりする場合があるため、適切なお昼寝の時間や起きぐずりしない起こし方を知っておくのがおすすめです。
1歳のお昼寝は何時間にするべき？
1歳を過ぎると、お昼寝の回数が減り、午後に1回まとまった睡眠をとるのが一般的です。睡眠時間の目安としては、1.5〜3時間程度で、夜の睡眠に影響が出ないように調整することが大切です。
お昼寝のタイミングがルーティン化すると、体内リズムも安定し、夜もぐっすり眠れるようになります。たとえば、午前中にしっかり体を動かしたり、日光を浴びたりすると、昼と夜のメリハリがつき、生活リズムが整いやすくなります。
さらに、毎朝同じ時間に起きる習慣づけも、健やかな成長につながるポイントの1つです。
1歳の幼児にお昼寝が欠かせない理由
幼児にとってお昼寝は、心と体の健やかな成長を支える大切な時間です。日中の活動でたまった疲れを回復させるだけでなく、睡眠中には成長を促すホルモンが分泌されるため、免疫力を高める働きも期待できます。
とくに、幼児期はこのホルモンの分泌が活発なため、十分な休息が不可欠です。お昼寝が不足すると、機嫌が悪くなったり、集中力が低下したりする場合もあります。適度な昼寝を取り入れると、生活リズムが整い、夜もスムーズに眠れる場合が多いです。
保育園でお昼寝（午睡）が設定されている理由
保育園でのお昼寝（午睡）は、子どもの健康的な成長を支える大切な時間です。昼食後に一定時間設けられている場合が多く、心身の疲れを回復し、午後の活動に向けてリフレッシュするのが目的です。
幼児期の子どもは、長時間の活動でエネルギーを多く消費するため、適切な休息をとると安定した生活リズムを身につけられます。また、十分な睡眠を確保すると、機嫌のよい状態を保ちやすくなり、日中の遊びや学びにもよい影響を与えます。
お昼寝でスムーズに寝かしつけるコツは5つ
お昼寝の大切さはわかっていても、子どもがお昼寝してくれずに、困ってしまうことってありますよね。お昼寝中に家事を済ませておきたいという方も多いと思います。ここでは、スムーズに寝かしつけるコツについてご紹介します。
- 室内環境を適切にする
- 添い寝をする
- 背中やお腹をトントンする
- 抱っこやおんぶをする
- 音楽やオルゴールを流してみる
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
室内環境を適切にする
室温が極端に高すぎたり低すぎたりすると、眠りが浅くなりやすいため、適切な温度を保つように心がけましょう。エアコンや加湿器を活用しながら、夏なら26～28度程度、冬なら20～23度を目安に調整するのがおすすめです。
また、強い光や大きな音があると寝つきにくくなるため、カーテンを閉めて明るさを抑えるなど、静かな空間作りも効果的です。
添い寝をする
子どもがなかなか昼寝をしないときは、そばに寄り添い、手を優しく握ったり、添い寝をしたりすると、リラックスして寝つきやすくなります。パパやママのぬくもりや心音を感じると、子どもはより安心して深い眠りにつきやすいです。
また、大人も一緒に横になって休めば、リフレッシュができるため、一緒にお昼寝をするのもおすすめです。予定がある場合は、アラームをセットしておくと寝過ごしを防げます。
背中やお腹をトントンする
子どもの背中やお腹を一定のリズムで軽く叩くと、心拍のような安定したリズムが伝わり、リラックスしやすくなります。強すぎると刺激になってしまう場合があるため、子どもの反応を見ながら心地よい強さに調整しましょう。
また、トントンの速さやリズムには個人差があるため、子どもが落ち着くペースを見つけてあげると、よりスムーズに眠りにつきやすくなります。
抱っこやおんぶをする
布団でなかなか寝つけないときは、抱っこやおんぶをしてあげると落ち着きやすくなります。優しく揺れながら抱っこすると、安心感を得て自然と眠りに入りやすくなります。
また、小さな声で話しかけたり、子守唄を歌ったりするのも効果的です。また、寝入る直前に布団へ移す際は、ゆっくりと動かして、刺激を与えないように注意しましょう。
音楽やオルゴールを流してみる
心地よい音楽やオルゴールの音、ホワイトノイズを取り入れると、子どもがリラックスしやすくなり、眠りにつくサポートになります。優しいメロディーや自然の音は落ち着きを与え、寝る時間の合図としても役立ちます。
音量は控えめにして、周囲の環境も静かに整えることが大切です。こうした工夫をすると、子どもが安心してスムーズにお昼寝できる環境作りができます。
お昼寝が長すぎる場合の影響
昼寝の時間が長すぎたり、遅い時間にずれ込んだりすると、夜の寝つきが悪くなる場合があります。夕方の遅い時間に眠ってしまうと、夜の就寝時間が後ろ倒しになり、朝の目覚めにも影響を与えかねません。
1～2歳の子どもが夕方に眠くなった場合は、30分～1時間程度で起こすように調整しましょう。適切な昼寝時間を意識し、夜もしっかりと眠れる環境作りを心がけてください。
なお、夜間に赤ちゃんを寝かしつけるコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事：赤ちゃんを寝かしつけるコツは5つ｜寝かしつけるアイデアや注意したい行動もご紹介します！
起きぐずりを最小限にするための起こし方
子どもが深い眠りの最中に突然起こされると、ぼんやりした状態が続き、機嫌が悪くなりやすいです。スムーズに目覚めさせるためには、睡眠が浅くなったタイミングを見極めることが大切です。
たとえば、体が自然と動いたり、寝返りを打ったりする瞬間に優しく声をかけると、無理なく起きやすくなります。目覚めを促す際は、軽く触れながら静かに声をかけ、部屋を少し明るくするなど、段階的に刺激を与えていきましょう。
無理に起こさず、子どもの様子を見ながら優しい目覚めをサポートしてあげてください。
お昼寝をしない場合の対応
子どものお昼寝のタイミングや眠り方には個人差があり、自然に眠る子もいれば、なかなか寝つけない子もいます。無理に寝かせようとすると、親子ともにストレスを感じてしまう場合があるため、横になってリラックスする時間を確保するだけでも十分です。
また、夕方以降に眠くなったり、寝ぐずりが続いたりする場合は、生活リズムが影響している可能性があるため、朝の起床時間や日中の過ごし方を見直してみましょう。子ども自身が心地よく眠れるよう、無理のない環境を整えてあげることが大切です。
まとめ
本記事では、1歳のお昼寝における理想の時間や寝かしつけのコツ、長すぎる場合の影響、お昼寝からの起こし方やお昼寝しない場合の対応について解説しました。
1歳のお昼寝時間の目安としては、1.5〜3時間程度です。お昼寝は、日中の活動でたまった疲れを回復させるだけでなく、成長を促すホルモンの分泌によって、免疫力を高める働きがあります。もし、お昼寝が不足すると、機嫌の悪さや集中力の低下を引き起こします。
お昼寝でスムーズに寝かしつけるためには、室内の温度や明るさ、心地よい音楽を流すなど、環境を整えてあげる工夫が大切です。さらに、添い寝や抱っこ、おんぶでの寝かしつけ、背中やお腹をトントンするなど、子どもが落ち着く方法を見つけてあげましょう。
しかし、子どものお昼寝のタイミングや眠り方には個人差があるため、寝ない場合は無理にお昼寝をさせる必要はありません。横になってリラックスする時間を確保するだけでも十分です。
また、お昼寝が長すぎると、夜の寝つきが悪くなるため、夕方に眠くなる場合は時間を短くしたり、生活リズムを見直してみましょう。
