赤ちゃんの誕生を心待ちにしていたママさんも、いざ育児がはじまると、これまでとは違う時間の流れに戸惑うものです。とくに、子どもと二人きりで過ごす時間が長い場合は、世間から取り残されたような気持ちになり、孤独に感じてしまうのも無理はありません。
孤独感におそわれて辛いと感じる場合は、どのようにすれば孤独感を解消できるのか、ぜひこの記事で確認してみてください。
子育て中に孤独を感じているのは私だけ?
PIAZZA株式会社が地域SNS「ピアッザ」で実施した調査(回答者数:1067名)では、子育て中に孤立や孤独を感じた女性は74.0%にのぼりました。これは、子育てをしている母親の4人に3人が孤独を経験している結果になります。
また、男性でも33.0%が孤独を感じたと回答しており、性別にかかわらず子育て中に孤独を抱える人は少なくありません。育児の大変さは表面からは見えにくく、ほかの家庭と比べて自分だけが取り残されているように感じる場合もあります。
参考:子育て中・経験者1000人に聞く「子育て中の孤立や孤独に関する調査」|PIAZZA株式会社
子育て中に孤独を感じる理由
次に、子育て中に孤独を感じる理由についてご紹介します。多くの人が子育て中に孤独を感じている理由としては、以下があげられます。
- 子どもと二人だけで過ごす時間が長い
- 子育てのつらさを共有できる相手がいない
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
子どもと二人だけで過ごす時間が長い
育児がはじまると、これまでとは違う時間の流れに戸惑う場合があります。子どもがまだ小さいうちは、授乳やおむつ替え、寝かしつけといった世話に追われて、外出するのも一苦労のため、家にこもりがちです。
このように、自分の趣味に没頭する時間や、誰かとの会話がないまま時間が過ぎていくと、ふとした瞬間に「私だけが取り残されているのでは」と感じてしまう場合があります。家族のサポートがあっても、日中の孤独感は消えず、心のなかに静かに孤独が積もっていく状態です。
子育てのつらさを共有できる相手がいない
子育ての日々のなかで、身近な存在であるパートナーに頼れなかったり、近所に気軽に話せる友人がいなかったりすると、育児の大変さをひとりで抱えてしまいがちです。
また、ママ友を作ろうと無理に行動しても、うまく輪に入れなかったときの孤独感は一層深く感じられ、外へ出る気力さえ失われる場合もあります。まずは無理をせず、自分の心が落ち着く関係づくりを意識するようにしましょう。
なお、子育てがしんどいと感じやすい理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:子育てがしんどいと感じる7つの理由|しんどいと感じる前に知っておきたい考え方を紹介します!
子育て中に孤独を感じた場合の解決方法は5つ
孤独を感じながらの子育ては、心身ともに負担が大きくなります。しかし、少しの行動や変化で孤独感を解消できる場合もあります。ここでは、おすすめの解決方法をご紹介します。
- パートナーに相談する
- 気分転換に外出する
- 子育て支援センターを利用する
- SNSを活用する
- ベビーシッターや一時預かりを利用する
1.パートナーに相談する
子育てにおいて、すべてを自分ひとりで抱え込もうとすると、気づかないうちに心と体のバランスを崩してしまう場合があります。はじめての育児では、「母親だから頑張らないと」と自分を追い込みがちです。
しかし、子育ては決してひとりで完結するものではありません。つらさや不安を感じたときこそ、身近な人に気持ちを打ち明けてください。周囲の協力を得ると、気持ちに余裕が生まれ、子どもとの時間もより穏やかなものになります。
2.気分転換に外出する
育児に追われる日々のなかで、気づけば誰とも話さずに1日が終わっていたような経験をした方も多いのではないでしょうか。赤ちゃんとの生活は愛おしい反面、閉じこもりがちになってしまうと気持ちが沈みやすくなります。
このため、近くの公園を歩いたり、コンビニに立ち寄ったりするなど、ほんの少し外に出てみると気分が変わります。また、子育てしながらできる趣味を見つければ、気分転換ができておすすめです。
なお、子育て中におすすめの趣味については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【ママパパ必見】子育て中におすすめの趣味12選|選ぶ際のポイントもご紹介します!
3.子育て支援センターを利用する
子育て支援センターは、それぞれの自治体に設置されており、子育て中のパパやママ、子どもが交流する場です。育児の悩みを共有できるだけでなく、気軽に参加できるイベントやセミナーが多数開催されています。
これにより、同じ悩みを抱える親同士がつながりやすくなり、孤独感を軽減する手助けとなります。また、悩みを相談すれば、専門家からのアドバイスも受けられるため安心です。
なお、子育てに関する相談先としては、以下も参考にしてみてください。
4.SNSを活用する
SNSを上手に活用すれば、家にいながら同じような育児の悩みを持つ人たちとのコミュニティの形成が可能です。投稿への共感や励ましのコメントがつくと、「自分だけじゃない」と感じられるため、孤独感を軽減できます。
また、夜間の授乳中や寝かしつけの合間など、ふとした瞬間にスマートフォンを通して誰かとつながれるのは、大きな心の助けになります。しかし、トラブル防止のためにも、個人を特定できる写真や情報を載せないように、心地よい距離感で交流しましょう。
5.ベビーシッターや一時預かりを利用する
育児に追われる毎日では、自分の時間を確保するのが難しくなりがちです。このような場合は、無理をせずに、ベビーシッターや一時預かりといった外部のサポートを活用するのもひとつの手段です。
サービスを利用すれば、ほんの短い時間でも一人になれる瞬間が生まれ、心と体をリセットできます。他人の力を借りることに、罪悪感を覚える必要はありません。自分を労わる時間が、結果的に子どもとの時間をより充実したものにしてくれます。
まとめ
本記事では、子育て中に孤独を感じている人の割合や子育て中に孤独を感じる理由、孤独を感じた場合の解決方法についてご紹介しました。
子育て中に孤独を感じている人の割合は非常に多く、4人に3人のママさんが孤独を感じています。孤独を感じやすい背景には、子どもと二人きりで過ごす時間の長さや相談相手がいないことが大きく起因しています。
このような孤独感を解消するためには、何よりも相談相手をみつけることが大切です。パートナーに相談できる場合は、パートナーに辛い気持ちを打ち明けてみましょう。もし、パートナーに相談するのが難しい場合は、家族や友人に相談するのも1つの方法です。
また、SNSで同じ悩みを抱えている人と交流する方法や子育て支援センターを利用するのもおすすめです。一方、子どもと二人で過ごす日々に疲れてしまった場合は、ベビーシッターや一時預かりを利用する方法もあります。
子どもを他人に預けることに罪意識を感じる場合もあるかもしれませんが、他人の力を借りるのは決して悪いことではありません。子育てに辛いと感じている場合は、積極的に他人の力を借りることを意識してみてください。