子どもの習い事について悩んでいるという親御さんも多いのではないでしょうか。習い事には、運動系や文化系など多岐に渡る選択肢があるため、子どもの興味や関心に寄り添って選択してあげることが大切です。
本記事では、人気の習い事や子どもに習い事をさせるメリット・デメリットについてご紹介します。また、習い事をさせる場合の注意点についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
子どもに人気の習い事とは?
学研教育総合研究所が2023年に行った調査では、子どもの習い事に関する興味深い結果が明らかになりました。
第1位 :水泳
第2位 :学習塾
第3位 :英会話教室
第4位 :音楽教室(歌や楽器など)
第5位 :通信教育
第6位 :習字・書道
第7位 :サッカー・フットサル
第8位 :体操教室
第9位 :そろばん
第10位:ダンス(バレエ以外)
第11位:その他のスポーツ教室
第12位:武道(剣道・空手など)
第13位:英語塾(読み書き中心)
第14位:硬式野球・軟式野球・ソフトボール
第15位:バスケットボール
ランキングを見てみると、水泳や学習塾といった長年の定番が上位を占める一方で、通信教育やダンスなど、新たなトレンドとして注目されているものも多く含まれています。また、英会話教室や音楽教室など、多様な分野で子どもたちが意欲的に学んでいることが分かります。
参考:学研教育総合研究所 白書シリーズWeb版「小学生の日常生活・学習に関する調査」
子どもに習い事をさせるメリット・デメリット
次に、子どもに習い事をさせるメリット・デメリットについてご紹介します。
- メリット
- デメリット
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
メリット
習い事は、子どもたちが新しいスキルを学び、興味を広げるだけでなく、心身の成長にとても大きな役割を果たしています。プロの指導により、子どもたちは正しい知識や豊富な経験の習得が可能です。
また、同じ目標を持つ仲間との交流によって、協調性やコミュニケーション能力も自然に育まれます。さらに、習い事を通じて得た成功体験は、自信となり、将来に向けた意欲も引き出します。
デメリット
習い事を始める際には、費用面と子どもの負担のバランスをしっかり考えなければなりません。月謝だけではなく、教材費やイベント参加費など、予想以上に費用がかさむ場合もあるため、事前に総合的な予算を把握しておきましょう。
また、費用の高さが必ずしもデメリットになるわけではありません。充実したサポートや質の高い指導が期待できるケースも多く、結果的に子どもの成長に大きく寄与する場合もあります。
一方で、習い事のスケジュールや負担が子どもにとって重荷にならないよう注意が必要です。とくに、複数の習い事を掛け持ちしている場合や、本人が乗り気でない場合にはストレスの原因となる可能性が高いです。
子どもの気持ちを尊重し、適切なペースで続けられる環境を整えてあげてください。
子どもに人気の習い事ランキング
次に、子どもに人気の習い事ランキングをご紹介します。それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.水泳
水泳が人気の理由の1つは、全身をバランスよく動かす運動であるため、体力向上や筋力の発達に効果的である点です。また、水中で行う運動は関節に負担をかけにくく、成長期の子どもにとって安全性が高いのも魅力です。
さらに、水泳は心肺機能を鍛える効果も期待でき、健康面でのメリットも多くあります。近年では、学校の体育の授業でも水泳が重視されており、授業に備えてスイミングスクールに通わせる家庭が増加しています。
2.学習塾
学習塾は、子どもたちが学力を伸ばし、自信をつける場として多くの家庭に選ばれています。とくに、小学高学年になると、中学受験を目指して通塾を始める子どもが増加する傾向が見られます。
学習塾では、基礎力を固める授業や受験対策に特化したプログラムが提供されており、子どもの学力や目標に合わせた指導が受けられる点が魅力です。また、近年ではオンライン授業を導入する塾も増え、場所を選ばず学べる環境が整っています。
3.英会話教室
英語は、子どもの習い事として高い人気を誇っていますが、その理由の1つに「楽しみながら学べる環境」が挙げられます。とくに、英会話教室では、歌やゲーム、絵本を通じて自然に英語に触れられるプログラムが充実しており、子どもたちが英語を身近なものとして感じやすいです。
また、早期に英語学習を始めれば、将来的に苦手意識を持ちにくくなるだけでなく、英語力の基礎をしっかり築く効果が期待できます。さらに、オンライン英会話も選択肢として広がっており、柔軟なスケジュールや自宅での学習環境が整えやすい点も保護者にとって魅力です。
なお、子どもにおすすめの英語教材については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
参考:子ども(幼児)におすすめの英語教材7選|英語教材の必要性や選ぶ際のポイントをご紹介! | こそだて+
4.音楽教室
音楽教室は、子どもたちが感受性を豊かにしながら自己表現を学ぶ貴重な場です。楽器演奏や歌を通じて、音感やリズム感が自然に育まれ、集中力や忍耐力を高める効果も期待できます。
さらに、音楽に触れることで創造力が刺激され、感情を表現する力が豊かになるため、情緒面での成長にも寄与します。最近では、オンライン音楽レッスンの普及により、家庭でも気軽に音楽を学べる環境が整っているため、幅広い層にも人気です。
音楽教室は、技術を身につけるだけでなく、子どもたちが音楽の楽しさを体験し、自分自身を表現する場として重要な役割を果たしています。
なお、EYE-Kids音楽教室では、幼時から小学生までを対象に「将来生かせるアート思考を育むこと」にこだわった習い事を提供しています。47種類の楽器コースから好きな楽器を複数選択できるため、お気に入りの楽器がきっと見つかります。また、楽器の無料プレゼントも魅力的です。
5.通信教育
通信教育は、自宅での学習をサポートする便利な選択肢として人気を集めています。とくに、教材が定期的に届く仕組みは、子どもに自然な学習習慣をつける手助けとなります。
また、最近の通信教育はタブレットや動画を活用したプログラムが多く、インタラクティブな内容で子どもたちの興味を引きつけやすいです。これにより、楽しみながら学べる環境が整い、学習へのモチベーションも維持しやすくなっています。
さらに、オンラインでのサポートや質問機能が充実している点も、保護者にとって安心できるポイントです。通信教育は、個々のペースで学べる柔軟性を持ちながら、興味や好奇心を刺激する内容で、幼児期からの学びを支える効果的なツールとして注目されています。
6.習字・書道
習字や書道は、手書きの技術を磨くだけでなく、子どもたちの精神面の成長にも寄与する習い事です。一文字一文字を丁寧に書く過程で、集中力や忍耐力が自然と身につきます。
このスキルは、日々の学習や将来の受験準備においても大いに役立ちます。さらに、美しい文字を書く能力は、人に良い印象を与える重要なコミュニケーションの一部です。
デジタル化が進む現代においても、手書きの魅力や重要性は失われていません。習字や書道では、子どもたちが文字の美しさに触れながら、落ち着いた心で自分と向き合う貴重な時間を提供してくれています。
7.サッカー・フットサル
サッカーやフットサルは、子どもたちにとって運動能力を伸ばすだけでなく、人間関係を深める貴重な場でもあります。試合を通じてチームの一員として協力し合いながら、仲間と共に目標を達成する喜びを経験できます。
また、ポジションや役割を理解し、それに責任を持つことでリーダーシップや自己管理能力が育まれる点も魅力です。最近では女子選手の活躍もあり、男の子だけでなく女の子にも人気が広がっています。
8.体操教室
体操教室は、子どもたちが運動能力を向上させるための理想的な環境を提供しています。とくに、柔軟性やバランス感覚、リズム感といった基本的なスキルを磨くことで、体の使い方を自然と習得できます。
また、グループで活動する中で、仲間と協力する姿勢や社会性を養えるのも魅力です。体操を通じて得られる自己理解や体のコントロール能力は、他のスポーツや日常生活にも役立つスキルとなり、子どもの成長を幅広く支えます。
9.そろばん
そろばんは、さまざまな能力を伸ばす効果的な習い事です。正確で素早い計算力を養うだけでなく、集中力や記憶力の向上にも効果的です。また、そろばんを通じて数を視覚的に捉える習慣により、数への理解が深まり、論理的思考や情報処理能力も自然に鍛えられます。
また、楽しみながら練習を重ねれば、数に対する興味が広がり、自信を持って学ぶ姿勢も育めます。
10.ダンス(バレエ以外)
ダンスは、音楽に合わせて体を動かしながら自分を表現する楽しさを学べる習い事です。全身を使う動きは体力や柔軟性を高め、自然とリズム感やバランス感覚も身につきます。
また、仲間と一緒に踊ることで協調性やコミュニケーション力が育まれる点も魅力です。ダンスは運動が苦手な子どもでも楽しく取り組めるため、健康の維持や体力向上にもつながります。
さらに、自己表現を通じて自信を深められるため、成長期の子どもにとって心身ともに良い影響を与える習い事の1つです。
なお、EYE-Kidsダンスアカデミーでは、3歳から小学校高学年までを対象に「ダンスを通じた教育」にこだわった習い事を提供しており、少人数クラスならではの丁寧な指導が魅力です。そして、入会特典として、2ヶ月間の月謝無料キャンペーンも提供しています。
子どもに習い事をさせる場合の注意点
習い事を選ぶ際には、子どもの気持ちを最優先に考えてあげてください。親が良かれと思って決めたとしても、子ども自身が興味を持たなければ長続きしません。
また、一度に複数の習い事を始めるのではなく、まずは子どもが最も興味を持つものに集中する方がおすすめです。習い事が負担にならず、楽しいと感じられる体験が、学びの成果を高めるポイントになります。
さらに、習い事同士のバランスも重要です。運動系と文化系をうまく組み合わせれば、身体的・精神的な成長をバランス良く促せます。親子で相談しながら、子どもの興味や性格に合った習い事を選び、無理のないペースで進めてください。
子どもの習い事でよくある3つの質問
最後に、子どもの習い事でよくある質問をご紹介します。
- 質問1.子どもに合った習い事を選ぶ方法は?
- 質問2.子どもが習い事を嫌がる理由は?
- 質問3.子どもが習い事を嫌がった場合の対処法は?
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
質問1.子どもに合った習い事を選ぶ方法は?
習い事を選ぶ際には、子どもの性格や興味をしっかり考慮しなければなりません。体を動かすのが好きな子どもには、運動系の習い事、静かに取り組むのが得意な子どもには文化系の習い事が向いています。
また、子どもの意思を尊重するのは、習い事を長く続けるためには欠かせない要素です。さらに、習い事の場所や時間も重要なポイントです。通いやすい距離にあり、送迎が負担にならない環境であれば、家庭全体の負担軽減にもつながります。
また、習い事の費用についても事前にしっかりと確認しておきましょう。月謝だけでなく、追加の出費がかかる可能性も考慮してください。これらを総合的に検討すれば、子どもが楽しみながら学べる習い事を見つけられます。
質問2.子どもが習い事を嫌がる理由は?
習い事が続かない理由はさまざまですが、子どもの心理や環境に配慮する心がけが大切です。たとえば、先生との相性が良くない場合、指導スタイルや接し方が子どもに合っているか見直す必要があります。
また、最初は興味を持って始めたものの、思った以上に難しいと感じてしまう場合もあります。こうした場合には、達成感を得られる小さな目標を設定すれば、前向きな気持ちを引き出せるかもしれません。
さらに、子どもの生活リズムに合わないタイミングで習い事を設定すると、疲労感やストレスが原因で行きたくなくなるケースもあるため、無理のないスケジュールを心がけてください。
質問3.子どもが習い事を嫌がった場合の対処法は?
子どもが習い事を嫌がる場合、その理由をじっくりと聞き出すことが大切です。具体的な理由が分かれば、それに応じた対応が可能になります。たとえば、環境が合わない場合は先生やクラスを変更すると解決するケースもあります。
また、最初に習い事を始めた動機を一緒に振り返るのも効果的です。「○○みたいになりたい」といった夢や目標を思い出せば、再び前向きな気持ちを引き出せるかもしれません。さらに、小さな具体的な目標を設定するのも効果的です。
「次の練習で○○を完璧にする」といった短期的な目標は、達成感を感じやすく、モチベーションを維持する助けになります。
まとめ
本記事では、人気の習い事や子どもに習い事をさせるメリット・デメリット、習い事をさせる場合の注意点についてご紹介しました。
子どもに人気のランキングを見てみると、水泳や学習塾といった定番が上位を占める一方で、通信教育やダンスなど、新たなトレンドとして注目されているものも多いのが現状です。また、英会話教室や音楽教室など、多様な分野で子どもたちが習い事に取り組んでいることがわかります。
習い事は、子どもたちが新しいスキルを学び、興味を広げ、心身の成長に大きな影響を与える大切な役割を果たしています。さらに、習い事で得た成功体験は、子どもたちの自信となり、将来に向けた意欲を育むものです。
ぜひ、この記事を参考に、興味のある習い事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。