子育ての向き不向きに悩んでいる方は少なくありません。子育てにはさまざまな不安や悩みがあるため、自己の子育てスタイルに疑問を感じてしまうのも無理はないですよね。
本記事では、子育てに悩んでいる人の割合や子育てに向いている人、不向きな人の特徴について解説します。また、向き不向きに悩む人にチェックして欲しいポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
子育てに悩んでいる人の割合は?
令和2年度に株式会社インテージリサーチが実施した文部科学省委託調査では、男性の61.8%、女性の76.4%が「子育てについてなんらかの不安を感じている」と回答しています。
とくに、女性では8割近くの人が悩みを抱えている実情が明らかになっており、多くの親が子育ての過程でなんらかの問題に直面しています。
また、悩みの内容も多岐にわたり、しつけの問題や発達に関する不安、さらには家族内での子育ての方針に対する不一致に至るまでさまざまです。
この結果からも理解できるように、多くの親が少なからず子育てに不安や悩みを抱えており、子育てで悩むことは当たり前で、決して珍しいことではありません。
参考:令和2年度「家庭教育の総合的推進に関する調査研究 ~家庭教育支援の充実に向けた保護者の意識に関する 実態把握調査~」 報告書 令和3年2月 株式会社インテージリサーチ
子育ての向き不向きとは?
ここからは、子育ての向き不向きについて深掘りして紹介していきます。子育てが向いている人、向いていないと感じる人にはそれぞれどのような特徴があるのか詳しくみていきましょう。
向いている人の3つの特徴
まずは、子育てに向いていると考えられる人の特徴について紹介します。
- 自分より子どもを優先できる
- 子どもの目線に合わせた言葉選びができる
- ポジティブに物事を考えられる
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.自分より子どもを優先できる
子育てのなかで、自分の欲求を後回しにし、子どものニーズを優先させなければならない場面は数多くあります。これは、ある種の「自己犠牲」とも捉えられるかもしれません。
しかし、子どもの幸せや喜ぶ姿に生きがいを見出せる人にとって、これらは明確に自己犠牲ではありません。子どもの幸せのために時間と労力を費やしてもいとわないと考えている人は、子育てに向いている人だといえます。
2.子どもの目線に合わせた言葉選びができる
子どもの成長段階に応じた適切な言葉選びや行動は、子どもとの信頼関係を深めるうえで欠かせません。たとえば、子どもに理解しやすい言葉を使ってコミュニケーションを取ったり、子どもの遊びに積極的に参加したり、喜びや発見を共有できる親は、子どもからの信頼を得やすいです。
子どもの小さな成長や発見を大切にし、その喜びに共感することで、子どもは自己肯定感を高めます。子どもの感情に寄り添い、それを支えられる親の存在は、子どもにとって最高の学びの場となります。
3.ポジティブに物事を考えられる
子育てにおいてポジティブな考え方を持つことは、親自身の精神的な健康はもちろん、子どもの成長にも良い影響を与えます。自己肯定感が高く、自分自身の価値を認識している人は、自信を持って決断することが可能です。
これは子育てにおいても同じで、ポジティブな考え方の人は、困難や挑戦を乗り越える強さがあります。また、ほかの家庭と比較して悩むことが少なく、子どもの小さな成長や成功に対して正面から喜びを感じられます。
不向きな人の3つの特徴
次に、子育てに不向きだと考えられる人の特徴について紹介します。
- 完璧を求め過ぎる
- 周囲と自分を比較してしまう
- ストレスの耐性が低い
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.完璧を求め過ぎる
完璧主義の人は、自分自身や子どもに高い理想を設けてしまい、理想と現実のギャップからストレスを感じがちです。子どもの成長や行動にも理想を抱き、小さな失敗や過ちを容易に許せない傾向があります。
また、完璧主義は子どもに過度なプレッシャーを与え、自尊心や自己肯定感の発達に悪影響をおよぼす可能性も否定できません。さらに、親自身も自己の不完全さや失敗を受け入れるのが難しいため、これが自己肯定感の低下を招いてしまいます。
その結果、他人と自分を比較し、子育てで感じる喜びよりもストレスや不安を強く感じがちです。子育ては柔軟性や寛容さが求められるため、完璧を求めることよりも、子どもとの関係を楽しむことが大切です。
2.周囲と自分を比較してしまう
子育ての方法や子どもの成長を周囲と比較してしまうことで、自信を失い、自己の子育てスタイルに疑問を持ち始めます。この結果、自分の子育てに対するマイナスの面に焦点を当てがちになり、ストレスが溜まりやすくなります。
また、負けん気の強さがこの傾向をさらに悪化させ、友人や身内との間で無意識の競争を生み出し、感じた劣等感や優越感により精神的な疲労を感じることも少なくありません。子育てはそれぞれの家庭ごとに異なるため、他人と自分を比較しないように心がけましょう。
3.ストレスの耐性が低い
子育ては、夜泣きによる睡眠不足や家事との両立による肉体的疲労など、さまざまなストレスに直面します。ストレス耐性が低い人は、些細なことで悩んでしまったり、ストレスが健康に影響をおよぼしたりする傾向があるかもしれません。
さらに、蓄積したストレスが子どもやパートナーへの不適切な反応を引き起こし、家庭内の関係に悪影響を与える可能性もあります。このような状況を避けるためには、ストレスを健康的に処理する方法を見つけなくてはなりません。
なお、子育てに向いていないと感じる人の特徴や子育てを楽しむコツについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
関連記事:子育てが向いていないと悩むのは普通のこと?そう感じる人の特徴や楽しむためのコツをご紹介! | こそだて+
子育ての向き不向きに悩む人にチェックして欲しい3つのポイント
最後に、子育ての向き不向きに悩む人にチェックして欲しいポイントについて紹介します。
- 子育てに明確な適性はない
- 子育てに悩むのはいい親である証
- 子どもは自然に育つ
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1.子育てに明確な適性はない
子育ての適性があるかどうかに悩むのではなく、自己分析を通じて、自分の性格や傾向を理解することが大切です。たとえば、ストレス耐性が低いことがわかっている場合、ストレスとの向き合い方をあらかじめ考えておき、家族やパートナーにサポートを仰ぐこともできます。
また、多くの人は子どもが産まれる前に不安を感じるものですが、実際に親になってみると新たな愛情や責任感が芽生えることが多いです。大切なのは、子育ての適性を過度に心配することではなく、愛情を持って子どもと接することです。
2.子育てに悩むのはいい親である証
子育てに悩むのは、子どもの幸せを第一に考え、責任感を持って子育てに取り組んでいる証です。多くの親が「もっと良い親でいなければ」と自分にプレッシャーをかけていますが、それは家族を深く愛しているからこそです。
しかし、その高い目標や頑張り過ぎが自己嫌悪や疲れ、イライラの原因となる場合もあります。完璧を目指すのではなく、子どもと共に歩むことの喜びを見つけ、自分自身を許すことができれば、子育てはより楽しいものになります。
3.子どもは自然に育つ
初めての子育てでは、わからないことも多く、「これから先もずっと悩んで育てるのだろうか?」と思ってしまいがちです。しかし、子どもは自ら育つ力を持っていて、親が我が子を信じておおらかな子育てをしていると、意外とたくましく育っていくものです。
実は「私は子どもが苦手で」というママさんも、子どもが成長する過程で一緒に楽しく遊べる素敵なママになる場合も少なくありません。そのぐらいの悠長に構え、おおらかに子どもとの人生を楽しみましょう。
なお、子どもの知育(遊びなど楽しい学びを通じて、判断力や創造力、推察力といった知的能力を育むこと)に興味のある方は、知育玩具で一緒に遊ぶのがおすすめです。
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まとめ
本記事では、子育てに悩んでいる人の割合や子育てに向き不向きな人の特徴、向き不向きに悩む人にチェックして欲しいポイントについて解説しました。
女性の8割近くの人が子育てになんらかの不安や悩みを抱えています。正解のない子育てだからこそ、戸惑うことやほかの家庭と比較してしまうのも無理はありません。
しかし、大切なのは完璧な親であろうとすることではなく、子どもと共に歩むことの喜びを見つけ、おおらかに子育てを楽しむことです。愛情を持って接することで、きっと素晴らしい子育ての体験が待っています。